竹中工務店は1月15日、商業施設やマンションなどの建物の外観や内装をバーチャル体験できるVRシステム用ドーム「visiMax Mobile」を開発した。
同社のvisiMax(ビジマックス)システムは、全球型スクリーンに複数のプロジェクターからの映像を投影し、ゴーグルなどの装備なしに建築物の外観や内装を擬似体験できるプレゼンテーション装置。建物のデザインや設計の細部を詰める際、商業施設のテナントなど顧客との合意形成を行うのに利用される。
新たに開発した「visiMax Mobile」は空気で膨らませるタイプのエアテントで、4m四方の床スペースがあれば設置できる。投影装置は小型プロジェクターとノートパソコンを用いることにより運搬や設営も容易となり、作業員2名、一般車両(もしくはタクシー)で運搬し、投影まで15分、撤収も10分程度で済む。設置が容易となったことにより、建築や開発計画のデザイン、都市計画などのプレゼンテーションにより広範囲に活用してゆくという。
なお、空間没入感を高める仮想空間表示技術は米エピック・ゲームズの「UNREAL Development Kit」、米ユニティーテクノロジー社の「UNITY」など3Dゲームのテクノロジーと同様のエンジンを用いているという。