アスキークラウド2月号(13年12月24日発売)では「研究者18人に聞いた 日本の先端技術」と題した特集で、1983年に登場した「MSX」で幼少期を過ごし、物心ついたころから「ドラえもん」がテレビ放映されていた世代の研究者に着目。大学で研究の最前線に立ち、世界からも注目される18人の理工系研究者とその研究をリポートしている。コンピュテーショナルフォトグラフィーやヒューマンロボティクス、人工脳細胞、メムス(MEMS)などの多彩なジャンルで、14年の年明けにふさわしい、近未来への期待に胸が膨らむ内容だ。
サイバーエージェントは今回、こうした学術研究と産業とを結び付ける共同研究を開始すると発表した。インターネット広告事業におけるビッグデータのマーケティング活用強化を目的とし、一橋大学大学院国際企業戦略研究科の沖本竜義准教授と手を組む。
沖本准教授と同社インターネット広告事業本部の研究チームが、企業のインターネットプロモーションにより蓄積されたデータを、計量時系列分析などを活用しつつ科学的な方法で解析する。その第1弾のテーマは「Web×マス広告の統合分析」。テレビなどのマス広告が検索連動型広告のサーチクエリ数に及ぼす効果を定量的に評価し、マス広告のより効率的な実施時期の判別とその決定要因を解明する。企業のインターネット広告のプランニングに役立てることが狙いだ。
このように、ビッグデータの研究により高度なマーケティングソリューションを提供することもまた、社会のさまざまな分野で役立てられる。研究成果に期待したい。
関連サイト
■サイバーエージェント