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「やよいの青色申告14」で始めよう フリーランスの確定申告
自宅用にも使っているものは「按分」すべし
もうひとつ覚えておきたいのが、家庭と仕事で「按分」できるという点。フリーランスの方なら、自宅=仕事場という方も多いはず。この場合、家全体のうち、常に作業で使ってる分の割合を家賃として経費に計上できます。例えば、2LDK/50m2のうち、6畳一部屋/10m2が仕事場なら20%が経費という感じで、面積などを元にすると妥当性が出るはず。
電気代やインターネットプロバイダー、携帯電話なども、営業時間や通信記録などを元に仕事の割合だけ按分します。先ほどの固定資産も同様。まぁ、家にパソコンやスマートフォンが1台しかないのに、100%事業利用とかはあんまり妥当じゃないですよね……。「やよいの青色申告」なら、「家事按分」で指定しておき、毎月、家賃などをそのまま入力し、決算時(青色申告の書類を作る際)に一気に自動で割合を計算してくれるのが便利です。
生活費は「事業主借」で
カリーさん的に理解しにくかったのは、自分の生活費をどう処理するのか。いくら事業用に専門の銀行口座を用意しても、そこから生活費の支払いは排除できない。とはいえ、給与として扱うのも違いそうだし……。
で、調べて分かったのが「事業主貸」で処理するということ。月に何度も同じ口座からお金を引き出したら、その都度「事業主貸」すればOK。さっきも言いましたが、私用のお金は口座を別に作ってなるべく月1ぐらいで引き出すようにすれば、この「事業主貸」を書く回数が減らせます。逆に銀行の残金が足りなくなって自分の口座やサイフから入金した場合は「事業主借」ですね。
クレカは支払日に「おまとめ1回」でもOK
カリーさんはポイント亡者なので、なるべくクレジットカードで買ってしまおうとするわけですが、問題なのは購入日と支払日が離れてること。原稿料の振込のように2回に分けて記載するとウルトラ面倒くさそう……。で、調べてみたところ本当は2回に分けて書かなきゃならないんですが、支払日のタイミングで1回にまとめても慣例的にOKなんだそうです。
ただ、「例外の例外」がありまして、年末は年をまたいでしまうため、2回に分けて購入日の方を「未払金」、翌年になってから支払日に未払金を払ったというふうに入力していきます。
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