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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第67回

「isai」「DIGNO M」「Nexus 5」5型冬スマホのカメラ対決

2014年01月07日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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デュアルカメラをはじめ
独自機能が満載のisai

 最後に各カメラにある注目の機能を取り上げていく。

 isaiはまず「デュアルカメラ」が特徴的。外側と内側のカメラを同時に起動、撮影する機能だ。ただ面白いと感じる一方で、どういうシーンで使うのか少々悩ましい。親しい人と会話をしながら、あるいは何か被写体について語りながら撮影する、といった使い方だろうか。

特徴的な撮影モードが多数。デュアルカメラは動画でも可能

 見切れした人を消す「ショット&クリア」、360度撮影が可能な「VRパノラマ」、撮影ボタンを押す前から撮影を行なう「タイムキャッチショット」、自動的に最適なシーンに設定する「インテリジェントオート」などが用意されている。動画にはリアルタイムでエフェクト処理を行なう「ライブ効果」と、一部を拡大して撮影できる「トラッキングズーム」がある。

動画の撮影中にリアルタイムでエフェクトをかけたり、ズームすることなどが可能

 動画編集用に「ビデオエディタ」アプリもあり、3機種中で一番カメラの機能が充実し、スマホのカメラで遊び倒したい人に向いている。

動画の編集機能も充実

分かりやすさ重視の印象
DIGNO M

 DIGNO Mは利用者に比較的高年齢層を想定しているのだろうか、撮影シーンの設定に「赤ちゃん」がある。また撮影モードはシンプルで「おまかせ撮影」以外では「マルチエフェクト」「くっきり超解像」「スローモーションムービー」の4種類。

赤ちゃんを撮るための撮影モードもある

 「マルチエフェクト」はこれまで筆者が見てきたエフェクトのなかでも、一番インパクトがあった。27種類のエフェクトのアイコンを一度に表示して選択できる。これも分かりやすさ重視なのだろうか。

 「くっきり超解像」はパッと見るだけでは、違いがよく分からなかったのだが、画像を拡大すると「超解像」のほうが被写体の輪郭がハッキリ分かる。

 画像編集は京セラ独自の「エフェクトプラス」が採用されており、機能自体は目新しくはないのだが、分かりやすさ重視でメニューが構成されている。たとえば各エフェクトのアイコンには現在選択している画像のサムネイルが表示され、それぞれどんな効果なのか、アイコンから理解できる。

撮影時のエフェクトがずらりと。画像編集のメニューもわかりやすい

さすがに少々シンプル過ぎる?
Nexus 5

 Nexus 5はシンプルかつユニークな撮影画面となっている。撮影画面自体はボタンが3つあるだけ。左側のカメラボタンで動画やパノラマ撮影に切り替えられる。このなかに「Photo Sphere」という機能があるが、これはisaiのVRパノラマとほとんど同じ。360度周りのパノラマ撮影が可能だ。

とにかくシンプルなカメラ機能。これ以上を求めるなら、アプリを追加してくれという割り切りが見える

360度回転できるパノラマ撮影機能も

 右側のボタンをタップすると、HDR撮影を選択できるほか、露出補正、ホワイトバランスなどの最低限の基本機能と、撮影モードを選択できる。

 特別な撮影機能は無く、その点はNexusブランドの端末らしい。ごく基本的な機能以外はGoogle Playから自由にアプリをインストールして使ってくださいという考えなのだろう。もっともそれ自体は、他のAndroidスマホでもできることではある。

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