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“本命”、マンガ家さんと20型4Kタブ「TOUGHPAD 4K」を再び試す―颯田直斗先生編

2013年12月29日 04時30分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、●イラスト 颯田直斗(satta7010

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いよいよカラー作業に入る

 600dpi環境下でのカラー原稿は、負荷がとても高くなる。カラー作業の終盤に入ったところで、CLIP STUDIO PAINTが連続して強制終了した。発熱のせいかと思ったが、それほど熱だまりは起きていなかったため、dpi設定が原因だろうということで、350dpiに変更したところ、強制終了することはなくなった。CPUの性能不足というより、単純にメモリー不足が原因と思われる。CEATEC JAPAN 2013時にも感じていたが、8GBメモリーでは少ないため、プロ用途であればやはり16GBメモリー以上はほしいところ。

というわけで、350dpiに変更。600dpiから350dpiへの変更後はとてもスムーズだった

もたつきがなく、精妙な筆圧の変化にも対応していたのが印象深い

 ちなみに、筆者が普段写真処理を行なっているPCのメモリー使用率は90%以上が当たり前で、32GBメモリーでギリギリだったりする。この点から考えれば、4K2K対応でもあるし、プロ用としてできるだけ多くのメモリー搭載を実現してほしいと思う。各社のノートPCなどにもいえることだが、業種によっては8GBメモリーでは全然足りないのだ。

映像(動画)方面だと32GBメモリーでも足りない。映像制作のプロを取材したレポート記事「総額200万円! 映像制作プロの業務用PC自作を手伝う」では、デスクトップPCで156GBメモリーを使用しているところを確認している。掲載画像は、そのマシンのものだ

TOUGHPAD 4K UT-MB5を利用したカラー作業中の動画。もたつきがなく、精妙な筆圧の変化にも対応していた

「TOUGHPAD 4K UT-MB5」は非常に優れたプロダクトだ!

 TOUGHPAD 4K UT-MB5は、想定価格約45万円からという法人向け設計の製品だが、イラストレーターやマンガ家も購入できるため、「実用的な道具」として気になる人が多いはずだ。それもあって、今回改めてタッチ&トライの様子をお伝えしたわけだが、前回同様強く「優れた道具」と感じた。ユーザーの要求にちゃんと応じてくれる上に、ペンの性能やパネルの仕上がりもよく、中途半端なものを購入して試行錯誤するよりも、TOUGHPAD 4K UT-MB5を選びたくなる人は多いはずだ。

 また今回は、イラストレーションでのチェックだったが、CADやプレゼンにしても追従性や操作性は重要だろう。そういった部分は適宜置き換えて考えてみてほしい。

 なお、TOUGHPAD 4K UT-MB5のタッチ&トライ中に、颯田直斗先生と筆者の意見を開発陣にストレートに伝えたり、記事中にも記載したりしている。チェック中の間開発側がそれに対してうなずいていたり、仕様を解説してくれたりといった具合だったので、いくつか反映されるのではないだろうか。TOUGHPAD 4K UT-MB5が、さらに使いやすくなって発売されることを期待したい。

7時間近いチェックで完成したイラスト

こちらはスクリーンショット(サムネイル画像をクリックすると、3840×2560ドットの画像が表示されます)

体験会&セミナーを開催したい!

 当初は2013年冬コミの企業ブースで展示したかったそうだが、発売の延期もあって、コミケでの登場は早くても2014年の夏になりそうとのこと。仕事用に実機をチェックしてみたいプロ・同人の方が多そうなので、「ASCII.jpで体験会&セミナーみたいなことを開けたらいいよね」とも考えている。編集氏にはがんばってもらいたいところだ(笑)。


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