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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第336回

夜の猫を撮るなら明るいレンズのデジカメを!

2013年12月27日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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ハイエンドコンデジで夜の猫を狙う!

すぐ近くに白猫が座ったのでコンパクトなコンデジで撮影。最近のハイエンドコンデジは広角側が明るいレンズを搭載してるので、慎重に撮れば夜でもイケるのだ。これはありがたい(2013年10月 キヤノン PowerShot S120)

すぐ近くに白猫が座ったのでコンパクトなコンデジで撮影。最近のハイエンドコンデジは広角側が明るいレンズを搭載してるので、慎重に撮れば夜でもイケるのだ。これはありがたい(2013年10月 キヤノン PowerShot S120)

 実はこの猫、とても人なつっこくて、このあととことこと夜の商店街に出てきて、私のすぐ前にちょこんと座ったのだ。

 そして人通りをじーっと見てる。

 夜街の猫撮影は背景がポイント。近くの猫を広角で撮ると背景が広く撮れるから、お店の照明が全体を彩ってくれる。

 というわけで、這いつくばって夜景猫をもう1枚。

これは背景を広く入れたい、とレンズを広角にし、その場にヒジをつき、モニターを上に開いてローアングルで狙ってみた。猫のことなんて気にもとめず通り過ぎる人たちがポイント(2013年10月 オリンパス OM-D E-M5)

これは背景を広く入れたい、とレンズを広角にし、その場にヒジをつき、モニターを上に開いてローアングルで狙ってみた。猫のことなんて気にもとめず通り過ぎる人たちがポイント(2013年10月 オリンパス OM-D E-M5)

 夜の商店街で這いつくばってカメラ構えてたらかなり怪しい人なんだけど、目の前に猫がいると許されます……たぶん。

 背景を広く入れるために低い位置にカメラを置いて、チルトさせた背面モニターを見ながら、猫が歩く人々を向いたところを狙って1枚。

今度は上から、カシオのEX-10で。高いところに載ってくれたので少し見下ろす感じで高さを強調してみた。猫は普通高いところが好き(2013年12月 カシオ EX-10)

今度は上から、カシオのEX-10で。高いところに載ってくれたので少し見下ろす感じで高さを強調してみた。猫は普通高いところが好き(2013年12月 カシオ EX-10)

 お次は同じ猫を上から。上から撮ったというか、猫が坂の上にいたので商店街を見下ろして。

 こんな風に猫を端において、背景を広く撮ると猫のいる街って雰囲気がいい感じに出るのだ。この場合は日が暮れて人通りが減った中にぽつんとたたずむ猫の寂寞感、かな。

昭和な飲食店街路地猫。12月に撮ったのにクリスマスっぽい雰囲気がまったくないのがたまりません。ぐぐっと低い位置から(2013年12月 カシオ EX-10)

昭和な飲食店街路地猫。12月に撮ったのにクリスマスっぽい雰囲気がまったくないのがたまりません。ぐぐっと低い位置から(2013年12月 カシオ EX-10)

 商店街猫をもう1枚。今度は昭和っぽさが残る旧くて狭いアーケード付飲食店路地。たまたまその前を歩いてたら、白猫を見つけたのだ。

 アーケードの雰囲気ごと撮りたかったので、その場でしゃがんで広角にして猫を小さく入れて撮影。木造の屋根、無造作に止められた自転車、そして白い首輪を付けた猫。よい雰囲気です。

 とりあえず、明るいレンズのハイエンドコンデジか、明るいレンズ+デジタル一眼って装備なら、(その上、酔っ払っていなければ)とっさの夜猫にも対処できるかと思います。

 冬の夜は風邪に気を付けつつ這いつくばって夜猫を!

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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