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Webブランド調査にも表れたウィキペディアの落ち目

2013年12月25日 14時30分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 日経BPコンサルティングが発表した「Webブランド調査2013-秋冬」。インターネットユーザーが国内500のサイトを評価したレポートだが、このなかで「ウィキペディア(Wikipedia)」はトップ10にランクインしているものの、前回調査時の8位から今回は9位へワンランク下げた。

 ウィキペディアと言えば、誰もが無料で閲覧できるインターネット百科事典として日本語はもとより200以上の言語で世界中に広がっている。米アレクサが2013年11月に実施した集計によると、訪問者とページビューから算出したトラフィックによる順位では、世界のトップ10に入る6位にランキングしているほどだ。しかし、今回の日経BPコンサルティングの調査結果でワンランクダウンしているようにし、ウィキペディアに対して今、衰退の危機がささやかれている。

 詳細はアスキークラウド2014年2月号(12月24日発売)のカバーストーリー「落ち目のウィキペディア」でまとめているが、英語版ウィキペディアのボランティアは2007年以降減少し、13年夏にはピーク時(2007年)の6割近くにまで減っているという。ここでのボランティアとは、いたずらや荒らし、不正な記事の改ざんからウィキペディアを守る立場であり、その数の減少はウィキペディアの品質維持にダメージを与えかねないことを意味する。さらに言えば、ボランティアが離れてしまうには、ウィキペディアの運営そのものに問題がないとは言えない。存在自体が危ぶまれているわけだ。

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