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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第32回

あらためて「Google Glass Explorer Edition」開封の儀

2013年12月21日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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Bluetoothや無線LAN経由でスマホと連携して

 Google Glassは、BluetoothとWi-Fiに対応しています。

 Bluetoothでは対応ケータイやスマートフォンと連携することができ、その際にはハンズフリーのヘッドセットとして利用できます。意外にこの用途では快適で、電話がかかってくると着信音が骨伝導スピーカーを伝わって聞こえ、画面が点灯します。会話も思いのほかクリアに聞こえますが、慣れないと、耳の後ろの振動が結構くすぐったいかもしれません。

 Android向けに加えて、iOS向けにもリリースされているMyGlassアプリを利用してBluetooth経由で接続すると、Google GlassのWi-Fi接続の設定ができるようになるほか、スマートフォンに届くSMSの送受信や、Google Mapアプリでのナビゲーションといった機能が利用できます。

 Wi-Fi接続は、前回でも紹介したようにパソコンからQRコードを読み取らせて、という設定もカッコイイのですが、スマートフォンのアプリと連携させることで、アプリ上で接続するWi-Fiを指定すれば、Bluetooth経由で接続情報がGlassに入り、すぐにつながるようになります。iPhoneなどでのテザリングや無線ルーターでも接続できますが、一度ブラウザーを開いて、ログイン認証が求められるような試用の場合はうまくいきませんでした。

 また、アプリを介して、GlasswareというGoogle Glass向けアプリを適用することができます。現在GlasswareにはCNNやMashableといったサイトの最新ニュースを写真やビデオで見られるほか、Facebook、Twitter、Tumblrなどの最新情報が見られます。例えばTumblrなら、Glassからリブログ(引用投稿、TwitterでいうRT)をすることもできます。写真を撮って、これらのソーシャルメディアにもシェアすることができます。

 Glassの進化の仕方はスマートフォンと同じで、アプリとその先に広がるクラウド上のサービスにあると言えます。裏を返せば、Android版アプリを出しているサービス企業は、乱暴に言えばボイスコマンドを中心とした操作方法に気をつけるだけで、Google Glass対応が果たせるということを意味しています。

 向き、不向きは何か? あるいはGoogle Glassに対応する事によって新たな地平を開きうるか? といったことが、Google Glass Explorer Editionの「Explorer」の部分にこめられているのです。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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