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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第31回

Google Glassを買ってきた 接客まで“メガネ”だった

2013年12月19日 11時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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「オーケー・グラス」
簡単な操作方法を習う

 続いて、簡単な操作方法をリサさんに習います。Google Glassのビデオでは、「OK Glass」から喋り始めるボイスコマンドがよく知られていますが、実は本体の側面にタッチパネルが仕込まれており、タップ・前後のスワイプ・下へのスワイプに、それぞれ決定・スクロール・キャンセルの機能が割り当てられていました。

Google Glassで初めて写真を撮ってみました。「OK Glass, Take a picture」と恥ずかしがりながら言いました

 一度側面をタップすると画面に時間と「OK, Glass」というセリフが表示され、その通りしゃべると次のコマンドが画面に表示される仕組み。「Google...」(Google検索。他の選択肢を見るにGoogleは動詞の扱い?)、「Take a picture」(写真を撮る)、「Recode a video」などが並んでいます。コマンドはすべて動詞から始まる命令形。Glasswareと呼ばれるアプリを増やすと、この動詞から始まるコマンドが増える仕組みです。

 ひとまず、Google Glassでの初操作は、説明してくれていたリサさんを1枚。隣の椅子に座っていたのですが、けっこう広角ですね。

 Google GlassはBluetoothでスマートフォンと、Wi-Fiでインターネットにそれぞれ通信する仕組みになっており、目の前にあるChrome BookはWi-Fi設定を行う際に利用しました。Chrome Bookで接続するWi-Fi名とパスワードを入力すると、ブラウザの中にQRコードが現れます。Google GlassでWi-Fi接続設定画面にした上で、このQRコードを読み取らせれば、設定がGoogle Glassに入り、接続ができるという仕組み。

 このブラウザーは手元にあるiPhoneでも同じことができますが、Androidを持っていれば、MyGlassアプリを入れることで、Bluetoothを通じてテザリングや設定の転送が可能だそうです。

 ここまでで説明は終了。「Enjoy!」という言葉とともに、ブティックから送り出されました。

 Google Glassは現在、およそ1万人ほどの人が使っているそうですが、今回筆者が手に入れたのはセカンドモデル。そしてサンフランシスコに用意されたブティックは、もちろんスタイリッシュさをアピールするには十分でしたが、実際の販売を想定した接客パターンのテストになっているのかもしれません。

 あらためて自宅での開封の儀と、Google Glassと過ごす最初の1週間については次回で。

次回説明しますが、Google Glassにはシャッターボタンも搭載されており、接客の終わり際にシャッターを押してみました。黒い専用の袋、メキシカン・コークが移っていますが、シャッターボタンを押す自分の手と腕も映り込んでしまうようです


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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