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MP3から卒業!? ハイレゾ音源環境を構築する! 第2回

高級ウォークマンも入手困難!? 大人気のハイレゾ音源を解説!

2013年12月18日 12時00分更新

文● 外村克也

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ちょっとややこしい!? PC側の再生設定

 ハードウェアが揃ったらPC側の再生設定(ソフトウェアの設定)を行なう。以下の手順は、Winodws 8.1で内蔵のPCオーディオを使う場合を例に解説しているが、USB DACを使う場合も同様の手順で設定可能だ。

 ただし、USB DACによっては専用ドライバーをインストールしないと192kHz/24bitの出力ができない製品もある。その場合は事前にドライバーを導入しておこう。

通知領域の「スピーカー/ヘッドフォン」アイコンを右クリックして「再生デバイス」を選択。目的のデバイスのプロパティを開く

「詳細」タブの「既定の形式」から「24ビット、192000Hz」を選択して「OK」をクリックすることで、192KHz/24bitの再生ができるようになる

「詳細」タブの「既定の形式」から「24ビット、192000Hz」を選択して「OK」をクリックすることで、192KHz/24bitの再生ができるようになる

 まずはPCのオーディオ設定で再生デバイスの形式を変更。次に、foobar2000をダウンロードしてインストールする。公式サイトの「Download」タブから、最新版を入手しよう。

記事執筆時点でのfoober2000最新版はv1.2.9となっている。インストール後、起動はスタート画面から行なう

 foobar2000をインストールしたら、次はWASAPIプラグインのインストールだ。WASAPIプラグインとは、Windowsのミキサーを通さず、USB DACへダイレクトに音声のデジタル信号を出力できるようにするためのもの。WASAPIプラグインの配布サイトにある「Download」リンクより入手する。

 PCミキサーを介さないため、効果音やほかのアプリの音と混ざることがなくなり、DAC側も音楽専用に絞ったオーディオ変換が可能になる。いい音に近づけることができるため、必須のプラグインといっていい。

WASAPIプラグインはダウンロードしたファイルをダブルクリックすることで、foobar2000に導入される

 WASAPIプラグインを導入したら、次はfoobar2000の設定画面から出力先の指定を行なう。WASAPIプラグインを入れると、出力先に「WASAPI」が表示されるようになるが、さらに「event」と「push」の2通りから選択できるようになっている。

 「push」は古くからのモードで、オーディオデバイスバッファへのデータの書き出しタイミングをfoobar2000が独自に行なうもの。「event」は、バッファの書き出しタイミングをOSに依存するというものだ。通常は「push」を指定しておけば問題ない。

foobar2000のメニューバーから「File」→「Preferences」で設定画面を開き、「Playback」ツリーの「Output」を開く。「Device」を「WASAPI(Push)<使用したいオーディオデバイス名>」に変更して「OK」をクリックすることで、ハイレゾ音源が再生可能となる

 以上でfoobar2000からハイレゾ音源を再生できるようになったはず。ちなみに、DSDを再生したいという場合は、コルグの「AudioGate」など、DACのメーカーが提供、または推奨するプレーヤーソフトを導入するのがスムーズだ。

 次回は、ハイレゾ音源をiPhoneなどの端末で聴くにはどうすればいい? WAVからFLACへの変換方法は? といった、ハイレゾ音源の関する素朴な疑問に答えていきたいと思う。

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