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検索とSEOとソーシャルの話 - リンクは「サイト」から「人」へ

2013年12月16日 23時59分更新

記事提供:SEMリサーチ

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ソーシャルネットワーキングサービスが広まったことでウェブがますますソーシャルになってきた。この結果、推薦や紹介などの意図を込めたリンクを提示する発信源が「サイト」から「人」に移行してきた。

従来は「サイト」がリンクを発信するという前提で外部リンク構築(Link building)戦略が考えられ、サイトが発信だからこそ東南アジアなどの新興諸国でスパムサイトを大量生産してリンクを発信するという方法を採るブラックハットSEOも横行したけれど、発信源が「人」になると、そうはいかない。「人」が情報を発信し、共有し、ウェブで拡散していく世界においては、(そしてGoogleが不自然なリンクに非常に厳しく対処している現実もあわせて考えれば)従来のような手法はもう通用しない。

「人」はなぜ、サイトを他の人に紹介するのか、どんな人にそれを共有したいと考えるのか --- という流れの中で、最近のコンテンツマーケティングやWeb Presence Optimization(WPO)という、マーケティングの上位概念が提唱されるようになってきた。

…という枠組みや流れを押さえて頂くと、企業がFacebookやTwitterを運用する時にSEOの概念をどのように取り扱い、マーケティングの中に落とし込めばいいのかがおぼろげながら見えてくるのではないだろうか。SEOのためにFacebookやGoogle+ページを開設するのは論外なのは言うまでもない。


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年末ですので取材関係者から「今後のSEOの展望をお願いします」という質問も増えてきているのですが、なかなか回答するのが難しいんですよね。デジタルマーケティングの本質論を語ると、SEOとかけ離れすぎてしまいますし、第一、話が終わらない。世間的にSEOとは何かすらまともに理解されていないところに、小難しい話は厳しい。

そんな事情もあり、できるだけ話を広げすぎずに、相手が取材記事を書きやすい程度に、SEOの延長線上で現在からほんの少し先の未来の話をする時には、これくらいの概念にとどめて理解してもらうよう試みています。

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