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最新パーツ性能チェック ― 第153回

TLCチップの本領発揮!

mSATAで1TBを達成したSamsung 840 EVO mSATAの実力は?

2013年12月16日 16時00分更新

文● 橋本 新義

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人気の840 EVOに
mSATA版が登場

Samsung SSD 840 EVO mSATA

 「Samsung SSD 840 EVO」(以下、840 EVO)といえば、ビット単価に優れるTLC(Triple Level Cell)チップを搭載しながら、TLCでは不利となる書き込み速度の低下を大きく補う「TurboWtite」機能などにより、SATA 6Gbpsの性能限界に迫る速度を両立し、手頃な価格と高い性能を両立した大ヒットSSDだ。

 ちなみにTLCとは、1個のメモリーセルに3ビットの情報が記録可能な、高密度な記録方式を採用したフラッシュメモリーのこと。一般的なMLC(Multi Level Cell:メモリーセルあたり2ビットの情報が記録可能なタイプ)に比べ、理論上では1チップあたりの最大容量が2倍にでき、ビット単価は半分にできる。

 しかし1セルあたりの構造が複雑になるため、チップレベルでの書き換え回数(耐久性)や書き込み速度はMLCに劣る。こうしたメモリーチップレベルでの不利をコントローラーチップやファームウェアなどで補いつつ、コストの安さを最大限に活かせるSSDに仕立て上げたのが840 EVOだ。

 その840 EVOに新しく、モバイルPCや小型PCで採用されるmSATA(別名「mSSD」)版が加わることになった。ただし発売が2014年1月と若干先で、現時点では(840 EVO最大の魅力とも言える)価格が未定なのが残念なところ。

編集部が入手した840 EVO mSATA 250GB版。フラッシュメモリーチップはなんと2個しか搭載されていない

 しかしmSATA版のSSDは、インテルの「NUC」やGIGABYTEの「BRIX」といった超小型PCキット、そしてUltrabookなどのモバイルPCで採用例が急速に増えていることもあり、自作派にも近い存在となりつつある。

 今回は、編集部が入手した840 EVOの250GB版を元に、mSATA版の実力とその魅力について紹介したい。

性能は2013年トップレベル
弱点の少なさも継承

 さて、気になる性能はどうだろうか。端的にまとめると、「発売済みの2.5インチ版と変わらず、また2013年末のSSDとして十二分に戦闘力が高い」ということになる。

 まず、速度や基本仕様といった公式スペックは、ラインナップから750GB版が消失した点を除いて、2.5インチ版とほぼ変わらない。

 ほぼというのは、転送速度が2.5インチ版登場時に比べてファームウェアの改良により高速化され、またセキュリティー関連機能として「TCG/Opal」と呼ばれる高度な暗号化機能が増えたため。

 この「TCG/Opal」では、OS起動前でもICカードや生体認証の使用を可能としたり、パーティションごとに使用ユーザーを制限できる。

 ただし、これは2.5インチ版でも最新ファームウェアにより同等となるので、最新ファーム同士で比べると差はない。つまり、840 EVOの利点である高速性能はこちらでもキープされているわけだ。

Samsung SSD 840 EVO mSATAシリーズ 主要スペック
容量 120GB 250GB 500GB 1TB
コントローラー Samsung MEX
NANDチップ
(製造プロセス/インターフェース/セル構造)
10nmクラス/Samsung Toggle DDR 2.0(400Mbps)/TLC
キャッシュメモリー LPDDR2 256MB LPDDR2 512MB LPDDR2 1GB
シーケンシャルリード 530MB/秒 540MB/秒
シーケンシャルライト 520MB/秒
ランダムリード(4K QD32) 9万5000 IOPS 9万7000 IOPS
ランダムライト(4K QD32) 3万7000 IOPS 7万1000 IOPS 8万8000 IOPS
ランダムリード(4K QD1) 1万 IOPS
ランダムライト(4K QD1) 3万7000 IOPS 4万 IOPS
その他機能 TCG/Opal、AES 256bit暗号化、ガーベッジコレクション、TRIM、S.M.A.R.T.など
MTBF(平均故障間隔) 150万時間
外形寸法/重量 29.85(W)×50.8(D)×3.85(H)mm/8.5g
製品保証 3年間

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