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3機100円の時代は終わる

2013年12月16日 07時00分更新

石山俊浩(ISHIYAMA Toshihiro)/アスキークラウド編集部

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 スマートフォン(スマホ)用のゲームは、ダウンロードと基本プレイが無料(フリーツープレイ)で、ゲームを有利に進めるためにアイテム購入を促すタイプが多い。例えば、先ごろダウンロード数が2100万に達したガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ」では、ダンジョン攻略中にヒットポイント(体力)が尽きてコンティニューする際に必要な「魔法石」が、1個100円(記事掲載時)で購入できる。強力な味方モンスターを入手するための「ガチャ」を引くときにも利用でき、プレーヤーには継続的に魔法石を購入するモチベーションが提示される。ガンホーの森下社長は本誌のインタビューで「ゲームはサービスとの一体化が大事」と答えた。新モンスターや新ダンジョン、イベントなどでプレーヤーを飽きさせない運営がキモなのだ。

 最近ではPlayStation 3のような据え置き機用のゲームにも、フリーツープレイの波が押し寄せているが、実はゲームセンターのゲームにも影響が出ている。ゲームセンターといえば、インベーダーゲームのブーム以来、100円玉を積み上げてプレーするスタイルが一般的だ。自機が全滅したら100円でコンティニュー。よく考えると魔法石を買うスマホゲームと変わらない。

 では何が新しいのか。セガの「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」は、スマホゲームのように「最初の100円」すらも無料にしたのだ。ゲームをプレーする際に消費する「げんき」を即座に回復したいときには課金が必要になる。げんき自体は時間の経過で自動回復するので、連続プレーでなければずっと無料で遊べる。もともと「ぷよぷよ!!クエスト」はスマホ用のゲーム。セガにすれば、スマホと同じ仕組みをそのままゲームセンターに持って行ったに過ぎない。

基本プレイ無料の「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」
基本プレイ無料の「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」

 消費税率アップを控え、ゲームセンターも対策を迫られている。1989年に消費税が導入された際、プレー料金が103円にならなかったように、今回も108円に変更するとは考えにくい。とはいえ、セガサミーやバンダイナムコ、スクウェア・エニックスなどの上場企業のアミューズメント施設ドメインの営業利益率は10%に届いていない。柔軟な価格設定ができる電子マネーカードへの対応や、1時間定額のフリープレイのようなサービスが必要になりそうだ。

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