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ニコン DfにLUMIXにα7……この冬注目のデジタル一眼7機種を徹底検証! 第3回

DfからE-M1まで7機種の機能と画質を個別チェック!

2013年12月04日 12時00分更新

文● 周防克弥

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銀塩フィルムの色調を楽しめる
富士フイルム X-E2

「FUJIFILM X-E2」

「FUJIFILM X-E2」

 ダイヤルメインのクラシカルデザインといえば富士フイルムの「X-Pro1」がやはり元祖だろう。その直系の最新機種となるのが「X-E2」だ。

 見た目とは裏腹に性能はトップレベル。画質に関してはAPS-Cサイズのセンサーながらもフルサイズに匹敵する。

 独自の画素配列をした「APS-C X-Trans CMOS II」には位相差検出センサーも埋めこまれ、高画質で高速なAF動作が得られる。ローパスフィルターを外すことと、回折ボケを補正する新型の画像処理システム「EXR Processor II」は鮮明で高精細な画像を記録可能だ。

 また、フィルムメーカーらしく色調調整機能に銀塩フィルムの名称を使用している点もマニアにはたまらない。ただ派手にするとか大人しい発色にするとかではなく、銀塩フィルムの持っていた発色傾向をシミュレートすることで、昔銀塩フィルムを使っていたカメラマニアに好評を得ている。

 フィルムシミュレーションはポジフィルムとネガフィルムから選択可能で、スタンダートな発色をする「プロビア」、派手めな「ベルビア」、ポートレイト向けの「アスティア」、コントラストの高い「PRO Neg.Hi」、コントラストの低めな「PRO Neg.Std」などがある。

 このほか、普通のモノクロと赤、黄、緑の3色のフィルターを使用した場合のモノクロ、セピアも選べる。自動的に複数枚撮影できるブラケットモードにフィルムシミュレーションを組み込み、3つのフィルムを選んで自動的に3種類の効果を記録できるのも便利な機能だ。

 「アドバンスフィルター」ではトイカメラ風、ミニチュア風、ソフトフォーカスといった色調ではないエフェクト系の効果を選んで撮影することも可能だ。

 RAWで撮影すればカメラ内で現像が行なえ、現像時にフィルムシミュレーションやアドバンスフィルターを付加させることもできる。

 他社製レンズ装着時のフォーカスアシスト系の機能も含め、クラシカルな外観ではあっても多彩な撮影機能を楽しめるカメラだ。

フィルムシミュレーションの撮影サンプル

プロビア(スタンダート)で撮影

プロビア(スタンダート)で撮影

ブラケット機能を利用して3枚連続で撮影が可能、上の写真に加えてベルビア(ビビッド、左)とモノクロ(右)でも撮ってみた

アドバンスフィルターの撮影サンプル

結構劇的に絵が変わる機能が多く、パッと見で楽しめる機能がたくさん揃ってる

「トイカメラ」で撮影。結構劇的に絵が変わる機能が多く、パッと見で楽しめる機能がたくさん揃ってる

同じく「ダイナミックトーン」(左)と「ソフトフォーカス」(右)で撮影

主なスペック
機種名 富士フイルム X-E2
撮像素子サイズ APS-C
有効画素数 約1630万画素
ローパスフィルター なし
感度設定 ISO 100~25600
ファインダー 0.5型EVF、236万画素
背面液晶 3型、104万画素
無線LAN 内蔵
本体サイズ 幅129×奥行37.2×高さ74.9mm
重量(本体のみ) 約300g
実売価格(本体のみ) 10万円前後

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