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ISDN時代に逆戻り。「システムサービス」をチェックして避けよう

速度800分の1!? キャリアの7GB制限を受けるとこうなる!

2013年12月03日 19時30分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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ついに速度制限を受けてしまった! どうなる?

 と思っていたが超えた。ドコモからメールが来たのは11月22日のこと。メールにはこういった旨が書かれていた。「今月6GBを超えてるから、あと1GB使ったら通信速度制限する」

 なぜ? と思った。少し面白い動画を見たりとかそういったことは、もしかするとあったのかもしれないが、長時間連続的に見るなどということはしていない。となると思い当たるのは「テザリング」だ。11月は外出先からEvernoteの同期、メール、軽いファイルのアップロードなどをする機会が多かった。モバイルルーターは持ち歩いていないことも多いので、iPhoneのテザリングを積極的に活用していたのだ。

とうとう7GBの壁を越えた! ドコモからメールが来てしまった

 使ってしまったものは仕方がないので、「あと8日、なるべく通信は控えよう」と気を付けていた。しかし11月26日のこと、「もう7GB使ったから今月は通信速度上下共に128kbpsになる」という旨のメールがドコモから届いた。悲しかった。

 メールが届いたことに気付いたときには、すでに速度規制が始まっていた。Xiの最大通信速度は理論値で下り100Mbps/上り50Mbps(iPhone 5sの場合)。128kbpsということは、理論値ベースの単純計算で、下りは800分の1、上りは400分の1の速度だ。

 800分の1の遅さと言われても想像が付かないかもしれないが、体感としては、「ISDN回線」を思い出す速度。具体的に言えば、「URLをタップ→数秒の間→切り替わる→しばらく真っ白→画像やテキストが徐々に表示され始める、時々止まる」といったイメージ。

 もっともISDNは理論値64kbps、プロバイダーによっては128kbpsという通信速度だったため、ISDNよりは速いということになるが、当時のウェブサイトと今のウェブサイトは容量も違う。それに現代人は高速通信に慣れ切っている。今の時代に128kbpsの通信速度というのは、噂通り「信じられないくらい遅い」。メールの取得も、プッシュ通知があってメールボックスを開いてから数十秒〜数分かかるし、YouTubeなども1分読み込んで数秒再生できるレベルでまともに使えない。

 とはいえ、一部ユーザーのヘビーな通信によってキャリアの限られたリソースが消費され、他のユーザーの通信速度に難が生じる、というのは公平性の面から見て良くないので、速度制限は致し方ないことだ。普通は7GBも使わない。

ドコモも「ご注意事項」という項目でアナウンスしている。だから普通は使い過ぎないように気を付ける

 筆者は咎めの意味から月末まで128kbpsで乗り切ることにしたが(モバイルルーターもあるし)、「使ってられっかよ」という場合には、2625円の課金で2GB分、通常の速度で利用可能になる。月の半ばで7GBを超えてしまった場合などには、検討するのもいいだろう。

 12月1日の0時になった瞬間、速度が戻った。特に通知のメールなどは来なかった。4日間耐えたことで128kbpsの速度に慣れ切っていたので、「やっと戻った」というより「うわ、なんだこれ速い!」という印象だった。「慣れ」はありがたみを忘れさせる。

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