このページの本文へ

プロライターがソニーRX10に見るデジタルの可能性

2013年12月01日 12時00分更新

文● 四本淑三

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

歪みないレンズとエネルギー事情

 カメラが届いてすぐ実戦、というのもさすがに不安なので、スタジオ入り前に若干のテストは行いました。

 カメラの性能に関しては、すでに他媒体の専門家諸氏が評価されている通りで、私のような素人が言うのもおこがましいのですが、特に驚いたのは倍率の大きな大口径ズームレンズであるにも関わらず、歪曲が少ない点です。APS-Cサイズの単焦点レンズでもこれより歪みのひどいものは存在しますし、周辺の解像度低下で泣きたくなるようなものもあります。そこへ行くと、RX10は樽だの糸巻きだのを気にせず、開放からバッチリ使える。ここに、このカメラの値段分の価値があるのだと思いました。

 問題はバッテリーです。電子ビューファインダーを使って約2時間、だいたい200枚撮影してバッテリーの残量表示が20%ちょいという状態。カタログ公表値は「ファインダー使用時:約340枚/約170分」ですから、おおむねその通りの結果ですが、1本で1日乗り切るのは難しいでしょう。

 そしてUSB充電中の動作に対応しないこと。RX10はUSB接続で本体充電という仕様ですが、充電時には本体の機能が一切使えません。貴社ミュージックビデオレコーダー「HDR-MV1」(関連記事)はモバイルバッテリーがあれば安心して使えたわけですが、RX10も何とかならないでしょうか。

 そうした電力事情を勘案して、予備のバッテリー「NP-FW50」は購入済みでした。が、テストしたところUSBの本体充電ではフルチャージに約5時間かかりました。バッテリー2本を使い切ったら、次の日の仕事に間に合いません。やむを得ず別売りのAC充電器とバッテリーのセット「ACC-VW」も別途購入。都合、バッテリーは3本に。結構な出費でございます。

結果的に重量増も招来。NP-FW501本が約57gですから、813gのRX10と合わせて927gが実際の運用質量に

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン