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Firefox OSの提供国が13カ国に 東欧で発売、アジアは2014年

2013年11月29日 22時20分更新

文● 末岡洋子

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 Mozillaは11月28日に、北欧ベースの携帯電話会社のTelenorが、Firefox OS搭載端末を東欧・中欧市場で発売すると発表した。10月にブラジルなど南米でのローンチに続くもので、これにより提供国は13ヵ国になるという。

 Telenorはノルウェー拠点だが、本拠地のほか東欧・中欧、アジアなどでも展開している。2月のMobile World Congressで同社CEOは新興国でFirefox OSを提供すると明言しており、今回の発売は計画に沿ったものとなる。

 Telenorによると、セルビアでは同日発売を開始、クリスマスまでにハンガリー、モンテネグロでも提供するという。端末はAlcatelの「One Touch Fire」。アジア市場は「その後」としており、2014年になると予想される。Telenorは具体的な国名について触れていないが、同社はタイ、マレーシア、インド、バングラデシュなどで事業を展開している。

Alcatel「One Touch Fire」。性能的にはローエンドクラスで日本円で1万円程度

 Mozillaは同日、ドイツのDeutsche Telekomが11月から新たにハンガリーとギリシャでも発売開始したことも発表している。Deutsche TelekomはすでにT-Mobileブランドで展開するポーランド市場で、One Touch Fireを発売しており、ハンガリーとギリシャでも、端末はAlcatel One Touch Fireとなっている。

 Firefox OSスマートフォンは最初は7月にスペインでTelefonicaがローンチした。現在Firefox OSが発売されている国は、スペイン、ポーランド、ドイツ、ハンガリー、メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、ペルー、ウルグアイ、ブラジル、セルビア、ギリシャで、年内にモンテネグロが加わることになる。

 Telenorが「モバイルインターネットをアジアと欧州のすべての顧客にもたらす」としているように、現在はスマートフォンがそれほど普及していない新興国が中心となっており、これはMozillaの戦略とも合致する。

 Firefox OSを搭載したMozilla公認スマートフォンは、Alcatel OneのほかZTEの「ZTE Open」とLGの「LG Fireweb」があり、開発者向けとしてGeeksphoneの「Peak」「Keon」の2機種がある。AlcatelのOne Touch Fireは3.5型HVGA液晶と3.2メガピクセルカメラを搭載、プロセッサは1GHz動作のQualcomm Snapdragon。メモリは160MBでMicroSDカードにより最大32GBまで拡張できる。価格は市場により異なるが、ギリシャでは99.9ユーロ、ハンガリー(Deutsche Telekom)は19990ハンガリーフォリント(約67ユーロ)となっている。

 Mozillaは先週、Firefox OSのアプリストア「Firefox Marketplace」の現状を発表、Facebook、Twitter、You Tube、Box、SoundCloud、KAYAK、Cut the Ropeなどの世界的に人気のあるアプリのほか、ローカルアプリも揃ってきたと報告している。

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