シャープは、同社液晶テレビ「AQUOS クアトロン プロ XL10」シリーズについて、一部機種の発売(11月30日)を前に技術説明会を開催した。
AQUOS クアトロン プロは、同社の4原色(赤、緑、青、黄)フルHDパネルで4K相当の高精細表示を実現する技術。
詳細についてはこちらの記事を参照いただきたいが簡単に説明すると、1つの画素内で緑を中心とした白と黄色を中心とした白、2つの輝度ピークを作ることで水平の輝度解像度を2倍相当とし、さらに上下の制御を分割駆動することで垂直の輝度解像度を2倍相当とするもの。
これにより、色解像度はフルHD(2K)ながら、輝度解像度は4K相当となり、精細感の高い映像が視聴できる。
なお、フルHDテレビながら4K映像の入力も可能。映像ソースが2Kの場合は内部で4Kアップコンバートを行ない、最適化して表示する。
4Kを買えない買い替えユーザーの救世主!?
同社デジタル情報家電事業本部の指出実氏は、テレビの買い替えサイクルが8年程度という内閣府の調査を引き合いに出し、8年前の売れ筋テレビのサイズが42~32V型程度であると説明。
これらの所有者が新しくテレビを買い替える場合、より大画面の製品を求める傾向が高いが、視聴距離が変わらない(リビングの従来のテレビを置き換えるなど)のであれば、解像感の低さが目立ってしまうと指摘した。
そうなると解像感の高い4Kテレビはうってつけの製品であるし、実際同社は4Kテレビを製品化している。しかし、現在のところ55V型以上の製品がメインで、価格も高価となる。スペースの制約や価格であきらめざるをえない人もいる。
しかし、AQUOS クアトロン プロ XL10なら46V型や52V型といった比較的小型のラインナップがあり、価格も4Kテレビよりはリーズナブルに購入可能。
指出氏は「買い替えユーザーにより上質な製品を提供したい」と語り、よりランクアップした買い替えを提案していくことを強調した。