GoogleMap画像に写っていない新築の我が家も宇宙から見ることが
リアルタイムな衛星画像を無料で配信する「UrtheCast」、カメラの打ち上げ成功
2013年11月27日 16時20分更新
11月26日、プログレス無人補給船53Pを載せたソユーズU(У)ロケットがカザフスタン・バイコヌール宇宙基地で打ち上げに成功した。この補給船にはカナダ・バンクーバーの企業UrtheCastのカメラユニットが積荷として搭載されており、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられ、リアルタイムの衛星動画が一般にも公開される予定だ。
UrtheCastはISSの地球側面に高解像度と中解像度の2台のカメラを設置し、約90秒の長さの動画を1日150本作成。そのHD映像はほぼリアルタイム(タイムラグ約45分程度)で配信され、一般ユーザーでも無料のアカウント登録で見ることができる。カバーエリアはISSの軌道である南北緯度51度以下の地域で、ISS軌道を中心とした幅40kmのエリア(ISSが地球を一周するのは約90分)。4K映像として公開され、広域画像は地表解像度は約5m、都市などの“興味深いエリア”はズームし、その場合は解像度1m程度になるという。
もちろん無料公開だけではなく、選択されたエリアにカメラを向けて高い解像度で撮影、画像処理や分析といったサービスも用意され、有料のプレミアムアカウント、ビジネスアカウント、個別契約で可能になるという。
GoogleMapの衛星画像・航空写真による映像は数ヶ月~数年前であるのに対してリアルタイムの衛星画像なので、ビジネスレベルでは山火事などの広域災害、林業や農業、道路の渋滞といった各種調査に広い利用が予定されている。
そのリアルタイム性を考えると、高解像度でない一般向け無料画像も単に閲覧して楽しむだけではなく、アイデア次第で教育や遊びで利用法がありそうだ。