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ラブライブ!のユニット/デュオシングル、ISエンディングなども配信

ラブライブ!さらに拡充、e-onkyoでアニソンハイレゾ音源を楽しもう

2013年11月27日 17時07分更新

文● ASCII.jp編集部

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 e-onkyo musicで配信が始まっている、アニソンのハイレゾ配信(関連記事)。なんと2週間でトータル1万件の配信をするなど驚異的な反響を得たそうだ。

 第1弾の『ラブライブ!』は10月30日から、μ'sの1st~5thシングルの配信を開始している。発表されているとおり、ランティス楽曲では、11月末に麻生夏子の1st~8thシングルまでを一斉配信。12月末には初の劇曲でアルバムでもあるアニメ『ガールズ&パンツァー』のオリジナル・サウンド・トラックの配信が予定されている。

 ハイレゾに興味はあるが、聴きたい曲がない……特にアニソン、と嘆いていたファンにとっても動向が楽しみなところ。それ以前にハイレゾと通常のCD用の音源でどれだけの差があるかもチェックしてみたいところだ。そんなユーザーにとって最高の機会が先週末に用意された。

11月24日に開催された試聴会の様子。右がアイウィルの音楽プロデューサー佐藤純之介氏、左がオーディオ&ビジュアルライターの野村ケンジ氏。

 ここでは11月24日に副都心線・北参道駅近く、Studio A関連記事)で開催された一般ユーザー向け試聴イベントの様子をお届けする。ハイエンドシステムで本格的な比較試聴できる環境が用意されているのはもちろんだが、配信予定の楽曲を先行して聞けるなど、内容的にも贅沢。

 10月に開催された“秋のヘッドフォン祭 2013”の会場でも、ランティスの関連会社・アイウィルの音楽プロデューサー佐藤純之介氏やオーディオ&ビジュアルライターの野村ケンジ氏を招いた発表イベントが実施された(関連記事)が、そこで語られた以上の内容も追加されており、プレミアムなイベントとなった。

ISをはじめとした楽曲も続々と追加!

Image from Amazon.co.jp
SUPER∞STREAM

 まずは新情報から。好評につき、『ラブライブ!』の配信楽曲を追加。ユニットシングルおよびデュオシングルを含む合計7つを12月に配信する。

 さらに、テレビアニメ『IS <インフィニット・ストラトス>』(第1期)のエンディング主題歌『SUPER∞STREAM』や、『猫神やおよろず』のオープニング主題歌『神サマといっしょ』、『あずまんが大王』のオープニング/エンディング主題歌『空耳ケーキ』『Raspberry heaven』などの配信も計画されているという話が出た。

 イベントで披露されたガールズ&パンツァーの音源は、スタジオ用のRAWデータというべき貴重なもの(配信用の音源は、これを24bit/96kHzでマスタリングしなおして提供)。一般に公開される機会は、こういった場を除くとおそらくないレア音源だった。

試聴曲(1)『Snow halation』

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ラブライブ! μ's Best Album Best Live! collection 【Blu-ray Disc付 通常盤】

 ラブライブ!の配信音源は、スタジオで制作した24bit/48kHzのマスター音源そのもの。e-onkyo musicでは、TRUE STUDIO MASTERと呼んでいる。ハイレゾ音源というと、88.2kHzや96kHzなど通常のCDの倍以上のサンプリング周波数で提供されるものというイメージが強く、アップサンプリングしたものを提供しているケースもあるが、ラブライブ!では敢えてそうしていない。

 収録時に96kHzなどより高いサンプリング周波数を用いていない理由は2点あり、1点目はプロセッサーの処理能力の関係。2点目は24bit/96kHzで制作したソースをCD用にマスタリングすると、密度ときめ細かさが得られる反面、音の迫力のなさにつながるという判断があったという。

 また、スタジオで作っている音をそのまま世に出した場合の反応を見てみたいという実験の意味合いもあったという。

 Snow halationのアレンジには中西亮輔という一線で活躍している人物が参加。細かい部分での音の作りこみにも注目しながら聴きたい楽曲だ。

試聴曲(2)『Wonderful Rush』

 野村ケンジ氏によると「佐藤氏ならではのステージワークスと奥行き感が感じられる楽曲」。レコーディングには9名の声優が歌手として参加しているが、ボーカルは音の厚みを出すためにダブルトラックで収録。さらに、ハーモニー用に上下のパートも収録しているため、1人あたり6トラック。これが9人になれば単純計算でも54トラックが必要になる。つまり収録に膨大な手間がかかった楽曲だそうだ。「収録はひとり4時間」といった裏話も出たが、μ'sのメンバー全員が参加している楽曲を制作する苦労が垣間見える。

 聞きどころは間奏部分。左右の広がりやキャラクターの声の移動感など。ラブライブ!の楽曲は、曲によってセンターのキャラクターも変わっていくので、その都度、適切な位置関係で声が聞こえるようにしている。PVなども参考にしながら、キャラクターの動きやフォーメーションにあった場所、あるいは遠ざかった場合のリバーブの調整などかなり手の込んだ調整を加えている。

 ラブライブ!は、CD版に付属するDVDに収録されたPVなど映像と一緒に見ることでより楽しめる楽曲と言えるだろう。

試聴曲(3)『Perfect-area complete!』

 麻生夏子さんのシングルから。こちらは「HD RENEWAL MASTER」という、オリジナルのマスターファイルをハイレゾ環境に最適化・リマスタリングしたものとなる。Perfect-area complete!は2010年にリリースされ、テレビアニメ『バカとテストと召喚獣』のオープニング曲にもなっている。同時配信する8タイトルの中には、24bit/96kHzや24bit/88.2kHzで収録された音源も含まれる。佐藤さん自身が麻生さんの音楽プロデュースを兼ねていることもあり、マニアックな取り組みを存分に盛り込んでいるとのこと。

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Perfect-area complete!

 この楽曲の制作では、打ち込みの音源を差し替えて、4Hzの超低域まで出るアナログシンセを活用。より太いベースやキックを実現しているが、CDでは声を聞こえやすくするため、低域を抑えなければならなかった。「ハイレゾを使うことで、ベースの太さと倍音の多い声の両立という、最初に作りたかった音像が実現できた」と佐藤氏は話すが、ハイレゾ版の音を聞くと、沈み込みが深く、切り込みが鋭い本来の低域が実感できる。

 野村氏は「実際に麻生さんの声を聞くと、録音とまったく同じ。(制作者によっては)声をきれいにしようとして、特徴が減る場合もあるが、それをせずに本人の声を伝えることにこだわったソース」とコメントした。

試聴曲(4)『ガールズ&パンツァー オリジナル・サウンド・トラック』

 ガールズ&パンツァーのサウンドトラックから『Enter Enter MISSION! 』(TV size)『ブリティッシュ・グレナディアーズ』などを試聴。参加者のリクエストで『カチューシャ』も演奏された。

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TVアニメ ガールズ&パンツァー オリジナルサウンドトラック

 サウンドトラックということで、編成の大きな生楽器を収録したソースとなるが、野村氏が注目しているのはそこだけではなく、オープニングやエンディングの楽曲だと話す。「CD版では全体を通して、オーケストラやブラスバンドの演奏に合わせたバランス調整になっており、その割を食っている面があるのではないかとずっと気になっていた」のだという。

 実際に聴いてみると、5人の歌い手の声がバランスよく明瞭に聞き分けられるようになり、冒頭の歌詞などもしっかりとした発音で聴こえるようになる。

 またブリティッシュ・グレナディアーズのようなアコースティックの器楽曲ではボーカル曲以上に生々しさや質感の描写が豊かに伝わる。佐藤氏によるとサウンドトラックでは、上に台詞を載せる関係で、音楽自体を前に出すような加工は不要。レンジを広く取って録音するなど、ボーカル曲とは異なる制作の仕方がなされるという。試聴したのは、録音したデータそのものだったが、配信音源では単純なアップコンバートではなく、このソースを元に24bit/96kHzでリマスタリングして提供する。

 CD版もかなり魅力的な音質だった作品ではあるが、ハイレゾで聴くとその魅力がさらにアップする印象もあり、配信日が待ち遠しい作品だ。

試聴曲(5)『secretgarden』

 12月25日にリリースされる、Chouchoの2ndアルバム『secretgarden』から(CDとしてリリース)。実はハイレゾ音源の配信をするということになり、佐藤氏自身の音楽制作に対する考え方や聴き方にも変化が出てきたのだという。secretgardenでは、ハイエンドオーディオ好きの人が聞いても満足できるようなミックスバランスを意識して制作しており、レコーディングも32bit/96kHzで収録。声の奥行き感や、リバーブ感などにこだわったつくりにしている。

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 たとえばコーラスのアレンジなどは通常であれば主旋律とそれに合わせて動く副旋律を加えて和音を構成していくのが普通だが、それとは別に通奏的なコーラスを入れて、さらに位相をわざと狂わせたり、リバーブを加えたりして、ボーカルの背後に展開する空間を意識させるようにしている。

 「従来はスタジオで作れるベストを目指していたが、(哲学もノウハウも違う)ハイエンドのオーディオで聴いたときに真価を発揮する音源を作りたいと考えるようになった」のだという。こうした新しいアプローチが今後のランティス楽曲の音にどんな変化をもたらすかも、マニアも注目したいところだ。

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神サマといっしょ

 これ以外にも、冒頭で紹介した新情報から『神サマといっしょ』の先行試聴なども実施。佐藤氏によると、(ラブライブ!の配信が好調であることもあり)過去の音源のハイレゾ配信にも相当前向きに取り組んでおり、当初1ヵ月に1回の頻度で計画していたリリースを、毎週に増やす計画でいることも明らかにした。

 会場では来場者から佐藤氏に今後ハイレゾ配信してもらいたい楽曲を聴く場も設けられた。ランティスでは2006年以降はPro Toolsを利用したデジタル制作環境を使用しており、契約などの問題がクリアできれば、積極的にハイレゾ配信に取り組んでいきたいと考えているそうだ。またそれ以前のソースでは、アナログでマスタリングしたソースを16bit/48kHzのDATに落としているそうだが、アナログだけで制作した楽曲にはならではのまとまりの良さもあるという。

 なお、11月27日付でe-onkyo musicで発表された配信楽曲の情報は下記。

配信開始日:11/29
麻生夏子シングル8種 (HD RENEWAL MASTER)
各曲400円、アルバム購入で1600円。

配信開始日:12/6(HD RENEWAL MASTER)
TV アニメ『猫神やおよろず』OP テーマ「神サマといっしょ」
繭(cv:戸松 遥)&柚子(cv:堀江由衣)
価格:未公開

配信開始日:12/13
ラブライブ! μ's シャッフルユニットシングル3種(TRUE STUDIO MASTER)
価格:未公開

配信開始日:12/20
ラブライブ! デュオシングル4種(TRUE STUDIO MASTER)
価格:未公開

配信開始日:12/27
TV アニメ『ガールズ&パンツァー』オリジナルサウンドトラック(HD RENEWAL MASTER)
価格:未公開

 聴きなれた音源でも、高音質化することで今までにない発見が得られる点は、イベントの試聴を通じて得た感想。ぜひ注目し、応援していきたい企画だ。

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