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スマホで始める「音楽アプリ部」 第23回

今から始めるiPad Apps Music!

初心者必見! DTMより手軽なiPad音楽制作術

2013年11月23日 12時00分更新

文● 藤村亮

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演奏するならMIDIキーボードが便利

 音色が決まってくると、どうしてもiPad画面上のキーボードだと演奏しづらい部分が出てきてしまいます。そこで、今回は「CME Xkey」(以下、Xkey)を使ってみました。

まるでパソコンのキーボードのようなパチパチとしたクリック感のある触り心地は独特

 Xkeyは25鍵のアルミ製USB MIDIキーボード。16mmと非常に薄く、重さも約600gと軽量です。白鍵と黒鍵の高さに差がないので、ちょっとした違和感はありますが、タッチレスポンスのよさには驚かされました。通常のピアノと同じフルサイズの鍵盤というのはやはり嬉しいもの。

 絶対的な鍵盤数は少ないのですが、打ち込み用途としてはオクターブ切り替えも簡単にできます。手元でサステインペダルボタンを操作できるのもまたユニークで、使い勝手がいいと感じました。

 画面上のキーボードでは少し難しいリアルタイムレコーディングが楽にこなせるのもフィジカルコントローラーならでは。アプリのクオンタイズ(演奏内容のリズムを揃える機能)を演奏に応じて細かく変更すると、より簡単に精度の高い打ち込みができるでしょう。iPadやタブレットで楽曲制作をするなら、こういったMIDIキーボードは必要な機材と言えます。

高い精度のタイムストレッチとピッチシフトも魅力

 Xkeyを駆使してベースラインも入れたところで、次はウワモノを足していきます。KEYBOARDのカテゴリーからKeyboardのGrand Piano Normalを選択。

 フレーズがシンプルだったのでINSERT FXにSTEREO DELAYを挿入し、ちょっとした浮遊感を演出してみました。具体的な入力は右下のメニューから項目を選び、音程入力や音の強弱などをつけていきます。

入力や選択などの基本操作はMIDIも音声編集も共通。迷わず使えます

 ここへきてまた別のビートが欲しくなったので、今度はAUDIO TRACKチャンネルをつくり、ループを読み込んで使ってみます。

 読み込んだループのテンポはBPM=154(楽曲自体のテンポはBPM=90)。ただ流すだけでは当然リズムに合いませんが、BeatMaker 2にはタイムストレッチの機能も用意されているので、引き伸ばしたり、早送りしたりしてテンポをあわせ込むことが簡単にできます。

 テンポをいじる場合は、オーディオを挿入したいチャンネルの+アイコンをタップし、IMPORT SAMPLEを選びます。サンプルメニューからオーディオファイルを読み込み、ダブルタップして波形編集画面へ。左下のEDIT MODEでSAMPLESを、右下のBPMでサンプルのテンポを変更後、PROCESSでTIME STRETCHを押すだけ。同じ要領でテンポを保ったまま音程を上下させるPITCH SHIFTも便利で、既存のサンプルのKeyを楽曲のものと揃えて差し込むこともできます。

ジャンルや楽器のタイプだけでなく、BPMからもループを検索できます

非常に精度の高いタイムストレッチとピッチシフト。これだけでも魅力的

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