購入を迷う理由がない、完成型となった「iPad mini」
iPad mini Retinaディスプレイモデルは、初代iPad miniで物足りなかった部分をキチンとバージョンアップして、ほぼ完成形として仕上げた製品といえる。電子書籍の閲覧では、文字中心の小説タイプ、画像中心のコミックタイプのどちらとも相性がよく、画素密度326ppiというRetinaディスプレイのおかげでルビも苦労なく読める。最低輝度が低いため、薄暗い場所でも画面があまりまぶしくない。
64bitプロセッサーのA7を搭載したことの恩恵は、各所にある。ゲームをはじめとして、DTM、動画編集、プレゼンはもちろん、普段使いのウェブブラウズも高速だ。そういった根っこの部分もしっかりと強化されているため、iPad miniからの移行を躊躇する理由がない。初代iPad miniに対してわずかでも不満があるのなら、iPad mini Retinaディスプレイモデルに変更したほうがいい。
AndroidやWindowsのユーザーも移行しやすい
Androidタブレットからの移行先として見た場合は、iOS 7からAndroid風な操作が増えたため、戸惑うことはあまりないだろう。Windowsタブレットからの場合は、Windows 8が、タッチ系インターフェースのメインストリームであるiOSやAndroidにヒントを得ている部分があり、かつ設定すべきことも明瞭なので、苦戦は少ないだろう。
また、普段利用するOSの変更は、アプリの入手し直しにつながるため、そのコストをどう考えるか、もしくはフィーリングの合うアプリがあるかが大切になってくる。幸い、ビジネス方面からエンタメ方面までiOSアプリは豊富なので、不安要素は少ないだろう。アプリの豊富さも含めて、完成度がさらに高まったデバイスといえるため、iPad mini Retinaディスプレイモデルを見かけたら、まずタッチ&トライをしてもらいたい。
主なスペック | ||
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メーカー | アップル | |
製品名 | iPad mini Retinaディスプレイモデル | |
モデル | Wi-Fi | Wi-Fi+Cellular |
ディスプレー | 7.9型IPS液晶 Retinaディスプレイ、LEDバックライト、マルチタッチ対応 | |
画面解像度 | 2048×1536ドット、326ppi | |
サイズ | 幅134.7×高さ200×厚さ7.5mm | |
重量 | 331g | 341g |
CPU | A7(64bit) | |
コプロセッサー | M7モーションコプロセッサ | |
容量 | 16/32/64/128GB | |
フロントカメラ | FaceTime HDカメラ:1.2メガピクセル(静止画)、720p HDビデオ、顔検出 | |
バックカメラ | iSightカメラ:f/.24、5メガピクセル(静止画)、1080p HDビデオ、オートフォーカス、顔検出、手ぶれ補正(ビデオ)、3倍ズーム(ビデオ)、HDR撮影 | |
センサー | 3軸ジャイロ、加速度、環境光 | |
位置情報機能 | デジタルコンパス | デジタルコンパス、Assisted GPS、携帯電話通信 |
ネットワーク機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、デュアルチャネル(2.4GHz/5GHz)、MIMO対応 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)/デュアルチャネル(2.4GHz/5GHz)/MIMO対応、UMTS/HSPA/HSUPA/DC-HSDPA(850、900、1900、2100MHz)、GSM/EDGE(850、900、1800、1900MHz)、CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1900MHz) |
オーディオ機能 | ステレオヘッドホン端子、内蔵スピーカー、デュアルマイクロホン | |
インタフェース | Bluetooth 4.0、Lightningコネクター | |
カラー | スペースグレイ/シルバー | |
バッテリー駆動時間 | Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間 | Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生:最大10時間、携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間 |