ペイパル(PayPal)は「カフェ ネスカフェ原宿」(東京都渋谷区神宮前1)の協力でユニークなキャンペーンを開始した。事前に登録設定を行ったスマホを持参してカフェを利用すると、カフェを出る際に“顔パス”で支払いを済ませられるというものだ。
これは実は、ペイパルが展開するスマホを使ったクレジット決済サービス「ペイパルヒア(PayPal Here)」の機能の1つとなる「顔パス支払い」。ユーザーは手持ちのスマホにペイパルアプリをインストールし、クレジットカード情報や顔写真などを登録すれば利用できる。
利用方法は、ユーザーがカフェ入店時にアプリを開いて「チェックイン」に設定。するとカフェの端末にユーザーの入店(チェックイン)情報が伝えられる。あとはユーザーがカフェを出る際にレジで「ペイパルで支払う」と言うだけで、カフェ店員が顔写真とユーザーの顔を確認し、本人であることをチェックしたうえでクレジットカード決済の処理を行う。
「顔パス支払い」はすでにサービスをスタートしており、月刊「アスキークラウド」創刊3号(11月号/9月24日発売)の記事「クレジットカードから顔パスへ ペイパルの野望」では、導入事例として渋谷の「ログバー」を紹介。同バーを経営している吉田卓郎氏は「10年後は顔パス決済が当たり前になります。今はまだ技術が追いついていないだけです」と記事でコメントしているが、今回のキャンペーンは「顔パス支払い」の体験イベントで12月1日まで実施されているが、これにより店舗側とユーザー側の双方で認知度が高まれば、“顔パス決済”の普及は早まりそうだ。
また、同記事では“顔パス決済”の進化系として「ペイパル ビーコン」にも触れている。これは、GPSを使い現実世界に仮想の境界線を設ける「ジオフェンス」を活用したもので、入店時にスマホの「チェックイン」操作が不要になる。こちらも今後の展開が楽しみだ。
関連サイト
■ペイパル「顔パス支払い」キャンペーンページ
この記事の編集者は以下の記事をオススメしています
■[最新号]アスキークラウド 創刊4号(10月24日発売)
「ゲームの魔力で顧客を夢中に 「没頭」ビジネスの正体」
■[関連号]アスキークラウド 創刊3号(9月24日発売)
「10億円ビジネスを作ろう 現金決済 150兆円争奪戦」
■スマホ決済ペイパル、読取機をApple Storeで販売開始
■脱現金化でビジネスチャンス!? スイカやワオンが人気
■クレジットカードなどを複数枚収納したまま使えるケース