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ソニーの「α99」と「QX10」でレースカーとRQの撮影に挑戦!

2013年11月12日 16時00分更新

文● 林 佑樹

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RQもしっかり撮れる
ツインリンクもてぎ撮影コース

 過去、鈴鹿サーキットの撮影ポイントとフォトグラファー講座の紹介をしてきたが(関連記事)、今回はツインリンクもてぎにおける撮影ポイントを実地検証してきたので紹介しよう。ツインリンクもてぎは国内のサーキットとしては比較的新しく建てられた場所で、観戦にしても撮影にしてもなにかと都合がいい。後述するが、サーキットでネックとなる超遠足状態や僻地における食料難民になりにくい点など、サーキット撮影初心者にうってつけだ。そこで今回は、一般エリアからの撮影コースを組み立ててみたので、来シーズンにレースを撮りに行く際の参考にしてもらいたい。

4号車「GSR 初音ミク BMW」はシーズンチャンプを逃してしまったが、総合3位なので個スポ的には満足

まずはコースをざっくりと覚えよう

 SUPER GTやスーパーフォーミュラ(元・フォーミュラニッポン)、MotoGPなどのレースは、だいたい午前中にフリー走行があり、次にレースクイーン(RQ)も撮影できるピットウォーク、そして午後に決勝レースといった流れになる。車両だけじゃなくて、RQのおねーさま方も撮りたいという場合、鈴鹿サーキットだとかなり計画的に動く必要があるのだが、ツインリンクもてぎの場合は随所に撮影ポイントがあるだけでなく、地下通路によるイン側、アウト側の移動が容易で、パドックとグランドスタンド間の移動距離はそれほど長くはない。また巡回バスもあるので、徒歩移動もそんなに苦にはならないだろう。

コースの各所にコースレイアウトが掲示されているので、まずはチェックしよう。スマホにコースのわかる画像を用意しておくのもいい

S字コーナーにある地下通路がとても便利

 さて、撮影ポイントを一般席に絞ると、S字カーブから90度コーナーにかけてのエリアが、車両に近く、また低い位置から狙いやすい。ほかにはG席とZ席が撮影しやすいといったところ。いずれの観戦席でもAPS-C機で300mmあれば余裕で車両に寄ったカットを狙いやすく、標準ズームでもだいぶ遊べる印象だった。必要なものは一脚くらいで、あとはカメラ側で動体予測と手ぶれをオフにする程度の準備でOKだ。

 一脚の使い方は人それぞれだが、低速シャッターになりがちなので支えの棒として扱うことが多い。また流し撮りのときは軸にもする。流し撮り用の使い方は事前にインターネット上でやり方を調べておき、撮影ポイントにいるごっついレンズを持った集団の使い方を見て盗むといいだろう。

 ヘアピンからピットまではダウンヒルストレートを抜けて、少し迂回をしてホームストレートといったルートになるため、午前中はS字カーブイン側で撮って、若干早めにピットへ戻るのがいい。筆者はG席で撮影したあと、S字カーブイン側で撮影をした。

 今回使用した機材はソニー「α99」と同社の望遠レンズ「70400G2」。OVF(光学式ファインダー)ではないため、遅延との戦いだった。最後のほうは目が痛くなってしまったので、Previewモニターを見ながら撮影をしていた。機能を最小限にすればだいぶ遅延をごまかせる感じだったが、厳密なフォーカスとフレーミングは厳しかったため、AF-CとFPSゲームみたいな予測エイムでの撮影になった。ミラーレス一眼でも十分に撮影できるサーキットだが、いきなり実戦ではなく、どれくらい表示に遅延があるのかを確認しておくと、レース撮影はだいぶ楽になる。

「α99」と「70400G2」で撮影をしていた。ちなみにこの一脚の付け方は間違いで、本来は望遠レンズに装着する

季節としては秋なので軽装でOK。夏場のように熱中症対策などは軽めでいいが、よく歩くことになるので動きやすい服装と靴であることが望ましい

個スポなので、特典の缶バッチを忘れずにゲットしたなど

表彰式も撮影してきた。さすがに最終戦だけあって、人混みがとんでもないので、体力と相談しよう

バリアングルがあれば、人が多くても安心である

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