スマホ向け無料通話・メールアプリ「LINE」では、「友だち追加」したユーザーに対してメッセージやクーポンを直接配信することができる「LINE公式アカウント」を企業向けに提供している。購読しているLINEユーザー数はのべ2億人以上(2013年10月末現在)に到達。マクロミルの調査結果によると、そのうちの37.6%が実店舗へ足を運び、割引クーポンを利用している。
こうした企業のLINE公式アカウントに対して、ネットから実店舗への誘導というO2O(オー・ツー・オー)マーケティングの観点で一定の評価が得られたことから、LINEはO2Oマーケティングの新たな手法として「LINEコラボアカウント」の提供を開始した。
まずはローソンとマツモトキヨシの大手小売2社がすでに提供している「LINE公式アカウント」を活用。ローソンは約1100万、マツモトキヨシは約610万の購読者を抱えているが、これらの購読者に対して自社商品の販売促進のためのクーポンや商品告知メッセージを配信する。
第1弾として12月上旬に、ローソンのLINE公式アカウントにおいて、サントリー食品インターナショナルがローソン限定で発売する新商品「ボスカフェ ホワイトラテ」「同 ダークプレッソ」(以下、「ボスカフェ」)の商品告知・クーポン配信を実施。また、11月12日よりLINE公式アバターサービス「LINE PLAY」内で展開しているローソンの公式ルームに「ボスカフェ」専用コーナーを設置し、「仮想Loppi」から、実店舗の「Loppi」で引き換え可能な割引クーポンを配布する。
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