ソニーは、業界最薄(9インチ以上の電子ペーパー端末として)となるディスプレイ部の厚み約4.8mmという業務用途のデジタルペーパー「DPT-S1」を開発、2014年4月をめどに企業や教育機関向けに提供を開始する。
「DPT-S1」は13.3インチ(EInk方式、1200×1600ドット、16階調グレースケール)のフレキシブル電子ペーパーに電磁誘導方式ペン入力対応タッチパネル、約4GBのメモリ、WiFi機能、リチウムイオン充電池などを搭載したタブレット。高コントラストのEInk電子ペーパーを使い、表示エリアはほぼA4と同サイズでなので紙媒体書類の代替しやすいものとなっている。
Wi-Fiのほか、microSDカードスロットを備える。本体内蔵メモリに格納できるPDFファイルは約2800。OSとしてはWindows 8/7/Vista/XP、Mac OS v10.8.3/v10.7.3/v10.6.8/10.5.8を動作させることができる。電子ペーパーの省電力により、1回のフル充電で約3週間の利用(WiFi機能OFF、PDFを1日1時間閲覧、5分間手書き機能)が可能という。
本体サイズは幅約233×奥行き310×高さ6.8mm(表示部約4.8mm)、重量は約356g。業務・教育分野向けの製品なので一般への販売予定はないが、市場推定価格は9万8000円前後という。