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ピクタソンはデザイナーよりも社員教育に活かすべき。

2013年11月07日 05時17分更新

松下 康之/アスキークラウド

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 HTML5などのWeb技術やプログラミング言語の勉強会は今も盛況だが、先日ちょっと変わったイベントに参加してみた。ピクタソン(Pictathon)というピクトグラムをハッカソン的に作って競うイベントだ。

ピクタソンはこんなにカジュアルな感じ。

ピクタソンはこんなにカジュアルな感じ。

公式サイト:http://www.pictathon.org/

 ピクトグラムは日本では東京オリンピックの際に導入され、広く認知が進んだシンプルなグラフィックデザインによる視覚記号だ。ピクトグラムについては、以下を参照してほしい。よく見かけるトイレや非常口のシンボルと言えばわかりやすいだろう。
http://pic-com.jp/02_pictogram.htm

  このイベントに参加して感じたことは、単にデザイナーやグラフィックアーティストだけが参加して競い合うことが楽しかった、だから現職のデザイナーだけではなくデザイナー見習いの人や学生も参加すべき、ということではなく、どちらかというと企画や営業、経営に関わる人間は一度は社員教育の一環としてやってみたら如何だろう?ということだ。

 今回のイベントに実際に参加された人たちのプロフィールは様々でデザイン関連の職業に就いている人が多かったのは事実だが、高校生や中学生まで参加して、大人たちと一緒に意見を交わすことが出来ることがいわゆるハッカソンなどの「即席で何かを作る」系のイベントとは違う。つまりプログラミングやグラフィック系のソフトの操作が出来なくても紙に絵を書くことが出来る人であれば、誰でも参加できる。

この3人組は都内の中学生!

この3人組は都内の中学生!

 そして出された課題に対して自分なりにその意味や外形をそぎ落としながら白と黒のシンプルな絵に表現する。今回は、「東京、京都、沖縄」などの地名、「営業、企画、経理」という職業、「男子トイレ、女子トイレ、多目的トイレ」という設備、それに「文化の日」という無形のモノをデザインするというかなり高度な「お題」に合わせて各自がピクトグラムを描き、競い合った。

 ここで思い付いたは、自社の業務に関わる「何か」をピクトグラムに表わしてみるというのを社員同士でやってみたら面白いのでは無いだろうか?ということだ。例えば、「安心」や「爆速」、「ショッピングはエンターテイメント」などの「キャッチコピー」をカタチに表わしてみる行為を一人づつ、もしくはチームでやってみたら意識合わせという意味でとても興味深いのではないか。

 また、社員だけではなくパートナーや顧客と一緒にやってみる。そうすることでお互いの考えや物事についての理解が進むのではないだろうか。また、各自が考えるだけではなくチームを組んで実施すれば、調査やアイデア出しなどのプロセスを踏むことで社員同士のチームビルディングにも役立ちそうだ。

 それほど絵を描く技能を必要とせず、どちからというと「無駄なものを削る」能力、本質を見極める能力が必要とされるピクトグラム制作は、ビジネスの根幹を見つめ直す良い方法論だ。ピクタソンの運営にもそれほどの経験が必要なく、どちらかといえば見よう見まねでもなんとかなる。どうですか、企業の人事担当のみなさん、自社のコア・コンピタンスを見つめ直すキッカケとして実施してみたら?

 なお、主催者のカズワタベ氏は実際に企業内における社内イベントとして運営をお手伝いしたことがあるそうだ。興味のある人はまずは自身で参加してみる、もしくは相談してみることをお勧めしたい。

主催者のひとり、カズワタベ氏。

主催者のひとり、カズワタベ氏。

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