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スマホの普及拡大がひと段落? どうなるスマホビジネス

2013年11月05日 16時55分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 右肩上がりに急増してきたスマホの国内出荷台数は2012年度以降には鈍化、ほぼ横ばいに推移するとMM総研は予測したが、それは現実となりそうだ。

 このたびMM総研が発表した調査結果によると、フィーチャーフォン(ガラケー)とスマホを合わせた携帯電話端末の2013年度上期(2013年4〜9月期)の国内出荷台数は1216万台で、前年同期比は14.5減となった。下期(2013年10月〜14年3月)は2000万台規模に回復し、13年度全体では2990万台に上ると予測しているが、スマホの普及拡大がひと段落した状況がうかがえる。

 スマホの出荷台数は09年度までは500万台にも遠く及ばなかったが、10年度に500万台を超えると翌11年度には一気に2000万台を突破。12年度には2972万台と3000万台に迫る勢いだった。しかし、10月上旬にMM総研は、13年度に前年同期比0.6%増の2990万台にとどまると予測。その後も14年度は3200万台、15年度は3105万台、16年度には3340万台と、ほぼ横ばいに推移すると見込んでいた。13年度上期はこの推移予測が現実化しつつあることを裏付ける。

 月刊「アスキークラウド」創刊2号(10月号/8月24日発売)では、「NECカシオ撤退でも普及率は3割未満 第2次スマホバブルがやってくる」と題した特集を掲載しているが、スマホの国内出荷台数がほぼ横ばいで推移していくことが今後、スマホ関連のビジネスにどのような影響を与えていくか、気になるところだ。

スマホ国内出荷台数の推移・予測(MM総研)

スマホ国内出荷台数の推移・予測(MM総研)

関連サイト
■MM総研のプレスリリース「2013年度上期 国内携帯電話端末出荷概況」
■MM総研のプレスリリース「スマートフォン市場規模の推移・予測(2013年10月)」

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