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今年も大盛況!! ものづくりの祭典「Maker Faire Tokyo 2013」レポート

2013年11月05日 15時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

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あのAltair 8800が現代に蘇った! 技術少年出版「Legacy8080」

 「Legacy8080」は、伝説的な8bitマイコンキット「Altair8800」やその互換機である「IMSAI8080」を復活させたコンピューター……とわざわざ書かなくても、わかる人には外見を見た瞬間になにかわかり、そうでない人にはなにがなんだかわからないかもしれない。

IMSAI8080の前面スイッチのパチパチ感を再現

 ちなみにオリジナルのAltair 8800は、1970年代半ばに登場した伝説的な個人向けコンピューターで、ビル・ゲイツ(とポール・アレン)が、このマシン向けにBASICを書いたことが、マイクロソフトの源流になったと書くと、なんとなくスゴさがわかるはず。

 約40年前の代物をなぜ今復刻するのかといえば、コンピューター工学や科学の学習用だという。学生にCPU内部の構造やアセンブラプログラミングの体験、BASICやC、FORTRAN、COBOLなどのソフト資産を体験してもらい、次世代を担う技術者に育ってほしいという思いが込められている。まだ量産試作の発表で、価格などは明らかになってない(詳細は製品ページへ)。

残念ながらS-100バスは用意されていない。OSはCP/M-80 ver2.2と互換があるオリジナルOSが付属する

IMSAI 8080の実機も展示されていた

人の顔をサックリと3D化
オートデスク「3D Photo ブース」

 未来館の1階、入場口近くにブースを構えていたオートデスク。一般には初公開ということもあってか、来場者の顔を3Dデータ化する「3D Photo ブース」に行列ができていた。12台のiPod touchで一気に撮影して、データをFlickrにアップロード。その画像をオートデスクのサーバーが取得して、「123D Catch」という3D化サービスで変換する仕組みになる。

 もともと123D Catchは、異なる角度から撮った写真を複数送れば3Dモデルを作ってくれるが、3D Photo ブースを使えば力技で一発撮影できるのがスゴい。123D Catchのサイトでは、Windows版/iOS版/ウェブ版を提供しているので興味がある人は試してみよう(3D Photo ブースは作れませんが……)。

元々、米国のオートデスクに一眼レフで作った3D Photo ブースがあったが、日本版ではよりコストを抑えたiPod touchで実現している

マインドフリー「FIGURE★STAGE」

 ウェブ開発企業のマインドフリーは、フィギュア用のスタンド「FIGURE★STAGE」を参考展示していた(公式サイト)。「なぜウェブ開発会社がハード!?」と驚いたが、スマホアプリからネットワーク経由でステージにアクセスして、LEDの色を変えたり、ターンテーブルを回転させられるという点が関係している。

 ソニーの「DSC-QX10」などを利用すれば、ベストな演出を決めた後に、即スマホからシャッターを切って、TwitterやSNSなどに投稿できる。ディスプレイ内部の温度や紫外線レベルをセンサーで検知して、スマホアプリでチェックすることも可能だ。現状、作りたいから作っただけで、販売するかどうかは可能性を探っているところだが、フィギュアに興味アリアリなASCII.jpの読者ならぜひ欲しい!?

1台のスマホから複数のFIGURE★STAGEの演出を同時に変えることも可能。デモではステージ背景にiPadをつけて動画を流していた

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