自前の設定で背景などの指定が可能に
もう1つのスタート画面の変化は、設定がPC設定から設定チャーム側へ移ったことだ。Windows 8.0までのスタート画面は、Windows 7までのスタートメニューと同じく、システムの一部という雰囲気があり、PC設定に置かれていても不自然な感じはなかったのだが、Windows 8.1では、設定チャーム内に独自の設定を持つことで、かつてのスタートメニューよりも独立性が高くなった感じだ。
設定チャームには、「パーソナル設定」と「タイル」の2つがある。前者は、スタート画面の背景イメージ、背景色、強調色(カーソルキーでタイルを選択した場合などにタイル周囲に表示される色)を設定できる。
背景イメージは、単純なビットマップではなく、背景にあたる部分が透明になっていて、背景色が透けて見えるようになっている。また、一部を動かす背景を利用することも可能だ。このうちの1つに、デスクトップの壁紙と同じデザインの画像がある。
もう1つのタイル設定には、従来もあった「管理ツールを表示」があるが、タイルサイズを縮小してより多くのタイルを表示するための「タイルを縮小して表示」のオンオフ設定がある。この設定項目は、機種によっては、初期状態で見えないようになっている。
また、タイルのサイズは、PC設定の「PCとデバイス」→「ディスプレイ」にある「その他のオプション」→「画面上のアプリ、テキスト……」を切り替えることで変化する。これを「小」など「既定」以外の設定にしたとき、前述のタイルの縮小表示のオプションが表示される。
ただし、このディスプレイ設定を「小」にすると、Modern UI側全体の解像度が上がって、文字が小さくなり、表示できる範囲が広くなる。このとき、「タイルを縮小して表示」をオンにするとさらに表示されるタイルが増える。
VAIO Duo 13(1920×1080ドット)とSurface RT(1366×768ドット)の場合では、下の表のような組み合わせになった。なお、Surface RTには、「PCとデバイス」→「ディスプレイ」にある「その他のオプション」→「画面上のアプリ、テキスト……」の切り替えはできないが、初期状態で、スタート画面の設定チャームにある「タイル」に「タイルを縮小して表示」の項目がある。
機種 | ディスプレイ設定 | タイルの縮小 | タイルの段数 |
---|---|---|---|
VAIO Duo13 (1980×1080) |
既定 | 設定なし | 4段 |
小 | オフ | 5段 | |
オン | 6段 | ||
Surface RT (1366×768) |
既定のみ(変更不可) | オフ | 3段 |
オン | 4段 |
また、VAIO Duoなどで、Modern UI環境で、画面を3分割する場合には、PC設定のこの項目を「小」にしなければならない。「既定」の状態では、2分割しか行うことができなかった。この画面分割は、Windows 8.1で、最小幅が500ドット(ただしWindows 8.0と同じく320ドットも許される)になったため、3分割したときにそれぞれが500ドット以上になる解像度の場合のみに可能となる。
VAIO Duo 13は、横幅が1920ドットあるためこのルールを満たすが、Surface RTは1500ドット以下なので、2分割しかできない。解像度が3分割以上を満たしているのに、分割できないときには、ディスプレイ設定を「既定」以外に変更する必要がある。
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