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Windows Info 第5回

細かな部分でたくさん改良されたWindows 8.1のスタート画面

2013年11月09日 11時00分更新

文● 塩田紳二

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自前の設定で背景などの指定が可能に

 もう1つのスタート画面の変化は、設定がPC設定から設定チャーム側へ移ったことだ。Windows 8.0までのスタート画面は、Windows 7までのスタートメニューと同じく、システムの一部という雰囲気があり、PC設定に置かれていても不自然な感じはなかったのだが、Windows 8.1では、設定チャーム内に独自の設定を持つことで、かつてのスタートメニューよりも独立性が高くなった感じだ。

解像度が1920×1080ドットのVAIO Duo13の標準設定の状態では、中サイズのタイルが縦方向に4段ならぶ。この状態では、チャームバーのサイズも大きなまま

 設定チャームには、「パーソナル設定」と「タイル」の2つがある。前者は、スタート画面の背景イメージ、背景色、強調色(カーソルキーでタイルを選択した場合などにタイル周囲に表示される色)を設定できる。

Windows 8.0でPC設定にあったスタート画面の背景設定は、スタート画面の設定チャームに移動した

 背景イメージは、単純なビットマップではなく、背景にあたる部分が透明になっていて、背景色が透けて見えるようになっている。また、一部を動かす背景を利用することも可能だ。このうちの1つに、デスクトップの壁紙と同じデザインの画像がある。

 もう1つのタイル設定には、従来もあった「管理ツールを表示」があるが、タイルサイズを縮小してより多くのタイルを表示するための「タイルを縮小して表示」のオンオフ設定がある。この設定項目は、機種によっては、初期状態で見えないようになっている。

 また、タイルのサイズは、PC設定の「PCとデバイス」→「ディスプレイ」にある「その他のオプション」→「画面上のアプリ、テキスト……」を切り替えることで変化する。これを「小」など「既定」以外の設定にしたとき、前述のタイルの縮小表示のオプションが表示される。

PC設定の「PCとデバイス」→「ディスプレイ」にある「その他のオプション」→「画面上のアプリ、テキスト……」を切り替えると、Modern UI環境の解像度が変わる

ディスプレイ設定を変更すると、タイルの縮小表示をしなくても縦方向にならぶタイルの数が増える

 ただし、このディスプレイ設定を「小」にすると、Modern UI側全体の解像度が上がって、文字が小さくなり、表示できる範囲が広くなる。このとき、「タイルを縮小して表示」をオンにするとさらに表示されるタイルが増える。

ディスプレイ設定を変更し、さらにタイルの縮小表示をオンにすると表示されるタイルの数が増える

 VAIO Duo 13(1920×1080ドット)とSurface RT(1366×768ドット)の場合では、下の表のような組み合わせになった。なお、Surface RTには、「PCとデバイス」→「ディスプレイ」にある「その他のオプション」→「画面上のアプリ、テキスト……」の切り替えはできないが、初期状態で、スタート画面の設定チャームにある「タイル」に「タイルを縮小して表示」の項目がある。

機種 ディスプレイ設定 タイルの縮小 タイルの段数
VAIO Duo13
(1980×1080)
既定 設定なし 4段
オフ 5段
オン 6段
Surface RT
(1366×768)
既定のみ(変更不可) オフ 3段
オン 4段

 また、VAIO Duoなどで、Modern UI環境で、画面を3分割する場合には、PC設定のこの項目を「小」にしなければならない。「既定」の状態では、2分割しか行うことができなかった。この画面分割は、Windows 8.1で、最小幅が500ドット(ただしWindows 8.0と同じく320ドットも許される)になったため、3分割したときにそれぞれが500ドット以上になる解像度の場合のみに可能となる。

 VAIO Duo 13は、横幅が1920ドットあるためこのルールを満たすが、Surface RTは1500ドット以下なので、2分割しかできない。解像度が3分割以上を満たしているのに、分割できないときには、ディスプレイ設定を「既定」以外に変更する必要がある。

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