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エレコム無線LANルーター「WRC-733GHBK」レビュー

新定番!5GHz&11acの新世代無線LANルーターを体感

2013年11月12日 11時00分更新

文● 二瓶 朗 撮影●篠原孝志(パシャ)

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お手軽に新規格の恩恵を受けられるエレコムの無線LANルーター「WRC-733GHBK」

最新規格IEEE 802.11acに対応した
エレコムの新スタンダード無線LANルーターを触ってみた

 さまざまな最新デバイスを購入している人でも、無線LANルーターについては意外なほど長く使い続けているもの。しかし最近では、クラウドサービスが発達していてさまざまなデバイスが頻繁にネットにアクセスしたり、ゲーム機のネット接続が標準機能だったりして、快速&安定のネット環境が重要視される時代に突入している。

 そんないま、要注目なのがエレコムの「WRC-733GHBK」だ。

 WRC-733GHBKは、最新の無線規格である、5GHz帯のIEEE 802.11ac(ドラフト)/n/aに対応した新型無線LANルーターで、最大転送速度433Mbps(理論値)という速さを実現した“新世代のスタンダードルーター”といえる製品だ。

 もちろん従来の2.4GHz帯IEEE802.11n/g/b規格にも対応しているから、新旧さまざまなIT機器と接続できるフレキシブルさも大きな魅力となる。さっそく概要を見ていこう。

WRC-733GHBKの外観は至ってスリム。サイズは約幅26×高さ182.5×奥行き130mmで重量は約210g。どこに置いても邪魔にならないハズ。価格は自社通販ショップで6993円

WRC-733GHBKの基本性能

ギガビット対応の有線LANポートを4基内蔵

 従来の2.4GHz帯を利用したIEEE 802.11n/g/bに加え、最新の無線LAN規格である、5GHz帯を利用したIEEE 802.11ac(ドラフト)/n/aにも対応している。11ac(ドラフト)対応によって、最大転送速度は433Mbps(理論値)に達し、同社の従来機(11n対応)の最大転送速度300Mbps(理論値)から約1.4倍の速度アップを果たしている。

 5GHz帯は、電子レンジのような家電やその他の無線LAN機器による電波干渉を受けにくく、無線通信が安定しているため、ハイビジョン映像のストリーミング再生なども滑らか・快適に楽しめる。

 特にマンションやアパートといった集合住宅ではほかの家庭で使っている無線LANルーターの電波干渉が激しくなる傾向があるから、5GHz帯を利用するメリットは大きい。

 また、戸建ての住居では1階にルーターを設置して、2階にパソコンやスマホがあるような階をまたいだ状態でもOK。快適な利用目安は、マンションなら4DK、戸建てなら3階建てまでとされている。

 5GHz帯と2.4GHz帯のそれぞれの無線LAN通信は同時に利用できるので、たとえば最新の11ac対応機器とちょっと古めの11g対応機器を同時に利用することもまったく問題ない。

 なお、どちらの周波数帯で通信しているかは、筐体前面のLEDで常時確認できる。もちろん、SSIDも5GHz用、2.4GHz用と別々に用意されており、さらに後述する「こどもネットタイマー」用のSSIDと合わせてSSIDは計3つとなっている。

 無線LANを利用するときに気になるのはセキュリティだが、WRC-733GHBKは現時点で最良とされる「WPA2-PSK(AES)」方式に対応しているので、悪意ある第三者によるデータ盗聴も心配が少ない。

 有線LANポートは4基内蔵。ギガビットイーサ対応なので無線LAN機能を搭載しないデスクトップパソコンも快適にインターネットを利用できる。

5Ghz帯、2.4GHz帯それぞれ通信状況は本体正面のLEDで確認できる

 WRC-733GHBKは最新規格への対応や有線LANポートを4基も内蔵していたりする割りに、意外なほど小型でスリムな外観をしている。しかもアンテナが内蔵されているので無粋な出っ張りなどもなくスッキリしているから、リビングなど人目につく場所においてもインテリアの邪魔にならないだろう。

 さて、WRC-733GHBKの概要を知っていただけたところで、次に特徴的な機能について紹介していこう。

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