ドライブの固定方法と
冷却システムをチェック
それでは内部構造をチェックしよう。本製品はドライブの固定と、倒立構造をサポートするための支持機構に大きな特徴がある。
ドライブは底面と前面ファンのすぐ後ろにあるシャドウベイに接続できる。前面のシャドウベイは冷却面では安心できるがマザー(特にメインパワーケーブル)と干渉しやすく少々使いにくい。
一方、底面のベイはSSDがメインの現在では少々使いにくい。コンパクト化するためには仕方のない部分だが、もう少しSSDユーザーのことを考えてほしかったところだ。
標準搭載のケースファンは前面の180mmファン2基のみ。背面は120mm用の穴が空いているが、ファンは搭載されていない。少々心もとないように見えるが、これはSilverStoneお家芸の正圧設計を正しく反映されたもの。前面の吸気ファンの力でケース内の気圧を高くし、あらゆる隙間から空気を流出させることでホコリの侵入を防ぐためだ。
ちなみに前面のファンは120mm×3の構成に変更することも可能。さらにシャドウベイを取り外せば、水冷のラジエーターユニットも格納可能なので、見た目の割にパーツ選択の幅は広い。
最後にちょっと気になったのがパワースイッチなどの内部配線についてだ。電源のメインパワーケーブルがドライブベイに干渉しやすいことは先に述べたが、それ以上にケース付属の細々としたケーブルが長すぎる上にコシが強く、組む際にしっかりとまとめないとあっと言う間にケーブル地獄になってしまう。ケーブルの長さや質も含め改善してほしいところだ。
動作時の温度をチェック!
最後に動作時の温度をチェックしてみよう。冒頭で解説した通り、ファンコン速度は最低速にセットしている。
CPUとGPUでまったく違う傾向を見せた。CPUの温度に関してはバラックより低くなったが、これは今回紹介する8製品中最低値を記録している。これに対しGPU温度は最も高い値を示した。2基のファンでここまで差が出るのは謎だが、ビデオカードを使う場合は上側のファンを少し速めにするなどの工夫が必要かもしれない。
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