電源内蔵&ストレージガン積み仕様
PC-V750の真の見どころは(背面からの写真で一発で判るが)、電源ユニットを本体前部に内蔵することで、E-ATX/XL-ATX対応ケースにありがちな縦方向への大型化を回避した、という点だ
第2回で紹介した「Phantom 820」のように高さ600mm以上のバカでかいケースは机の下に置きにくいが、本製品のように400mm台なら置けるシチュエーションも増えてくる。ただし奥行きは結構あるので、置き場所を選びやすい点には変わりはない。
電源が前面配置である点は特に組み立て上問題はないのだが、電源ユニットの選択に少々制約が出てくる点に注意したい。本製品の電源ケーブルはケース背面のコネクターから中を通り前面に引き回されているが、ケース内部の電源コネクタは一般的な台形の3極ソケットだ。
しかし、大出力の電源ユニットの中には、コネクターが四角形になっているものがある(例:オウルテック「AU-850PRO」など)が、こうした電源ユニットは利用できないのだ。電源ユニット側のコネクター部が外側に寄りすぎていてもフレームと干渉して固定できないなど、電源ユニットが思わぬ落とし穴になりやすい。ここの部分だけは十分注意しておこう。
また、前面パネル側の3.5インチシャドウベイは6基すべてにSATAのコネクターが装着されており、ドライブを抜差しするだけで利用できる点にも注目だ。
動作時の熱をチェック!
では動作時の熱をチェックしてみよう。本製品には吸気・排気ファン合計で5基搭載されているが、側面ファンが存在しない分冷却にどう影響するかが見どころだ。
アイドル時のチップセット温度が高めに出たが、CPUやGPUはバラック時とほとんど変化していない。CPU周辺エリアは排気ファンが多く、なおかつCPUを貫くように前面ファンが配置されているためと思われる。水冷のラジエーターが配置しにくいのが残念だが、こと空冷に限定すれば、PC-V750はかなり優秀な製品といえるだろう。
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