このページの本文へ

長~く使える極上のPCケース2013 第1回

長~く使える極上のPCケース2013【Corsair編】

2013年11月01日 12時00分更新

文● 加藤 勝明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

収容力の高さに注目!

 Obsidian 750Dの最大の特徴はケースの収容力の高さ。水冷のラジエーターユニットを天井・底面・前面・背面の4ヵ所に固定できる設計なのだ。対応ラジエーターサイズは天井が280mm/360mm、底面が240mm、前面が240mm/280mm、背面が140mm。全部にラジエーターをつけろ、という訳ではないが、好きな場所にレイアウトできるというのはおもしろい。

大きく作業空間が確保された内部。マザー固定用のスペーサーがケースと一体化しているほか、中央は凸ピンになっているので位置決めもしやすいなど、組みやすさは抜群に高い

マザーボードを取り付けた様子。最大450mmの拡張カードに対応する

 もう1つ注目したいのはドライブベイの構成だ。3.5インチシャドウベイは3基ずつの着脱式になっており、横に並べればビデオカードの冷却重視、縦に並べればドライブの冷却重視となる。

5インチベイは定番のツールレス設計だ。前面ファンは3ピン制御で1000rpmの「A1425L12S-2」を搭載する

3.5インチシャドウベイは3台格納可能なケージ2基で構成される。各々着脱式になっており、底面ファンを設置したい場合は前面ファンの裏に縦に積み上げることも可能だ。ただし底面に240mmのラジエーターを設置する場合は両方とも外すことになる

 さらにObsidian 750Dでは、通常の製品では活用頻度の低いドライブベイの裏側に4基の2.5インチベイを設けている点に注目。裏配線スペースも十分広いため、左側板のウィンドウからケーブル類をほとんど見せずに組むことができる。

 ケース内部の作業空間が広くとられているため、水冷でガチガチに固めたマニアックな構成から、大型空冷クーラーを使ったスタンダードな構成まで難なく組み上げることができる。強いて難を言えば、ネジやパワーLEDなどのケーブルも全部黒で統一されているため、作業時は十分な光量を確保しないと辛いところだろうか。

右手前側の側面に2.5インチシャドウベイが4基、縦に並ぶように設置されている。裏配線スペースが十分とはいえ、コシの強いSATA電源ケーブルだと複数台使うのは結構しんどい。別途しなやかな延長ケーブルを使うなどで工夫しよう

十分な裏配線スペースに、結束バンドをひっかけるためのループ、そしてケーブル類をケースの表側から逃がすための穴など、裏配線への備えはバッチリだ

動作時の温度をチェック!

 それでは各部の動作時の温度をチェックしてみよう。

各部の温度(単位:度)

 通気性重視の設計が功を奏したか、バラック組みの状態と大差ない結果が出た。特にCPU温度とGPU温度の低さにおいては、今回紹介する製品の中では上位に位置する。ケース前後・上下方向の通気性を確保し、前後に大口径ファンを配置する構造がかなり効いているようだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中