手頃なマシンを求めている人にぴったりな15.6型ノートPC

シンプルスタンダードを4万円台から!「LuvBook B B500E」

文●エースラッシュ

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 ノートPCは、ユーザーによって大きく要求が異なる。毎日持ち歩いてどこでも使えるモバイル性を追求したり、ハイパワーデスクトップPC並の能力で3Dゲームを楽しんだり、という要求はわかりやすい。そうした声にはメーカー側も応えて専門の製品を送り出している。しかし一般的に多いのは、ごく普通にオフィスや家庭で使える程度の性能があり、特別なものはついていないが不足もなく、入手しやすい価格のマシンではないだろうか。そうした、手頃なマシンを求めている人にぴったりなのが、マウスコンピューターの15.6型ノート「LuvBook B」シリーズだ。

「LuvBook B B500E」

 今回はCPUにCeleron CPU 1005Mを採用し、光学式ドライブを搭載した「LuvBook B B500E」を試用した。シリーズ中では最小構成となる「LuvBook B B500N」に光学式ドライブを追加した製品で、BTOによるカスタマイズを行なわなかった場合のLuvBook B B500Eの価格は4万9980円となる。

シンプルでどこに置いても違和感のないデザイン

 「LuvBook B」の外見を一言で表現するなら「シンプル」だ。大きな特徴がない分、ここが嫌いという部分も見当たらないデザインと言えるだろう。

 トップカバーをはじめとした全体の素材感はマットで、手触りはさらさらしている。トップカバーには長辺に平行する形でヘアライン風のパターンが薄く刻まれており、素手で掴んでも指紋などが目立ちづらい。ディスプレーの開閉時にはどうしても指紋がつきやすいものだが、日常的に気軽に使う中で見栄えを保つのが楽だ。

 本体サイズは幅374×奥行き252×高さ14-25.4mmで、重さが約2.2kg。屋内でのちょっとした移動は十分可能なボリューム感だ。使わない時には棚などに収納したいというニーズにも十分応えられるサイズだろう。

 ディスプレーは15.6型のグレアタイプで、解像度は1366×768ドット。高解像度とはいえないが、特にグラフィックスソフトなどを利用するのでなければ困ることはないだろう。15.6型というサイズは十分に広く、光学式ドライブも搭載していることでメインマシンとしてスタンダードなノートPCが欲しい人にはちょうどよい仕上がりになっている。

トップカバーには薄くパターンが刻まれている

ヒンジ側の最厚部で25.4mm

テンキーつきキーボードで数字入力も楽々

 「LuvBook B」のキーボードはアイソレーションタイプを採用している。キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmだ。配列やキーの大きな変形はなく、テンキーもついている。強めのタッチで使っても周囲がたわむようなことはなく利用できた。タッチパッドはボタン分離型のものが採用されている。

 本体手前側にはカードリーダーを配置。右側にはマイク端子、イヤフォン端子、USB2.0端子×2、光学式ドライブが並んでいる。左側には電源コネクタ、有線LAN端子、VGA端子、HDMI端子、USB3.0端子×2が並ぶ。

 USB端子が両側に用意されており、接続するものや利用スタイルに合わせて好みの方向を利用できるのがうれしい。端子同士も少し離れているため、隣の端子に接続されたケーブルが邪魔で使いづらいということもなさそうだ。

アイソレーションキーボードとボタン分離式のタッチパッドを採用

手前側にカードリーダーを配置

右側面にマイク端子、イヤフォン端子、USB2.0端子×2、光学式ドライブが並ぶ

左側面には電源コネクタ、有線LAN端子、VGA端子、HDMI端子、USB3.0端子×2がある

グラフィックスは非力だが全体的には及第点

 「LuvBook B」試用機の構成は、CPUにCeleron CPU 1005Mを採用し、4GBのメモリと320GBのHDDを組み合わせたものだ。この構成でベンチマークによる性能評価を実施した。

 Windows 8の快適さの指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」の一番低いサブスコアは「グラフィックス」の値「4.4」だった。「ゲーム用グラフィックス」の値は「6.0」グラフィックス能力が高いとはいえない結果だが、CPU統合のインテルHDグラフィックスを採用していることを考えると妥当なところだろう。「プロセッサ」と「メモリ」、「プライマリ ハードディスク」の値はいずれも「5.9」となっている。

 「CHINEBENCH R10」のスコアは「Rendering(1 CPU)」が「3125 CB-CPU」で、「Rendering(x CPU)」が「5891 CB-CPU」、「OpenGL Standard」が「3525 CB-GFX」となった。

 構成から予測できるように、やはりグラフィックス機能は弱いが基本的な処理性能はビジネスマシンとして許容範囲という結果がでている。

Windowsエクスペリエンスインデックス

「CHINEBENCH R10」

 「LuvBook B」のバッテリー駆動時間については、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、3時間4分32秒使うことができた。サイズ的にモバイル利用されることはないだろうが、一時的にACアダプタを外して別の部屋で使うくらいには十分対応してくれるだろう。

 実際に使っているとWindowsの起動やアプリケーションのインストールなどにはさすがに遅さを感じるが、ブラウジングなどには不自由がない。ブラウジングや簡単なドキュメント作成などを主とする使い方ならば、問題なく利用できそうだ。

「LuvBook B B500N」試用機のスペック
CPUIntel Celeron CPU 1005M(1.90GHz)
チップセットインテル HM76 Express チップセット
メモリ4GB
グラフィックスインテルHDグラフィックス
ストレージ320GB HDD
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ
通信機能1000BASE-T、IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth V4.0+LE
インターフェイスUSB3.0端子×2、USB2.0端子×2、HDMI端子×1、VGA端子×1
カードスロットマルチカードリーダー
本体サイズ/重量幅374×奥行き252×高さ14-25.4mm/約2.2kg
OSWindows 8