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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第45回

痒いところに手が届くLG「G2 L-01F」を使い倒した

2013年10月31日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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光学手ぶれ補正搭載のアウトカメラ

 アウトカメラは1320万画素、F値は2.4。F値1.9のモデルが増えてきているここ最近だが、G2 L-01Fは光学手ぶれ補正を搭載している。2段式の手ぶれ補正で、スローシャッターになりがちな暗所での撮影や、歩きながらの撮影に強い。AFはセンター9点、もしくはタップフォーカス。ホワイトバランスの拾いもよく、記憶色寄りのチューニングのようだ。やや暖色系が派手だが、設定を「ノーマル」にしている場合はフラットに近い。シーン自動的錦別する「インテリジェントオート」はなかなか優秀で、まずはこのモードでクセを覚えてもいいほどだ。

 弱点としては、ベゼルが狭く、かつカメラアプリ起動時はパームチェックがオフになっているため、手のひらなど持つ過程で触れた部分でタッチフォーカスが生じてしまうところ。背部のボリュームボタンでシャッターを切ることもできるが、最初はすこし持ち方を意識するといい。この点から続いて残念な部分は、AFをオンにしている状態で、誤タップをするとそのままタップフォーカスモードが維持される点だ。カメラアプリを終了するか、タスク切替えをしないとAFモードに戻らないのは少し面倒である。

撮影モードは写真の通り、12種類用意されている「インテリジェントオート」が自動シーン識別モードだ

設定も豊富。ズームは撮影画面側で行なえるが、露出補正は設定からのみ。少し面倒である

テキトーに持った状態からカメラを起動させると、だいたい意図せず端っこをタップフォーカスしていることが多い

背面のボリュームボタンでのシャッターにも対応。自撮りのときにけっこう便利だったりする

 以下は撮影サンプルを掲載していく。カメラとしてはクセが少なめで、色も素直だ。AFの精度とオートホワイトバランスの仕上がりが良好なので、とりあえず撮ってみるだけでもカメラの良さはわかるだろう。(※最大解像度のままなので大容量注意!

重要は料理写真からチェック。左はノーマルモード、右はインテリジェントオート。ノーマルモードはフラットな色出なので、加工する場合にオススメ。さっさと撮影して食べる場合は、インテリジェントオートで撮影がいい

色鉛筆を撮影してみたもの。光源はハロゲンランプで、オートホワイトバランスがよくないと超オレンジな画面になるのだが、少し色温度が高いくらいで済んでいる

マクロ性能は10㎝ほどまで寄ることができた

屋外での撮影データ。葉のディティールをチェックしてほしい

夜間の撮影データ。光学式手ぶれ補正があって撮影が楽だった。ノイジーではあるが、最近のスマホの中ではとてもよく撮れている

背面のボタンをどう判断するか次第
中身は極上である

 本体背面に電源/スリープボタン、ボリュームボタンを備える5.2型LG G2。その特徴的なビジュアル部分に対するフィーリングによって、好みが大きく分かれるところだろう。2回タップでのロック機能もあるため、いままでとは異なる操作方法が多く、受け入れるまでちょっと時間がかかるのだが、慣れてくると背面かタップか都合のいいほうでこれまでの定例操作を行なえる点は、ファブレット向きの設計だと感じられる。

 OS自体のレスポンスもとてもきびきびしており、加えて煩雑ではない独自機能群も合わせて、良好な仕上がりだ。仕事用として考えてみるのもいいし、なるべく大きな画面でだらだら使いたい人にもちょうどいい。すでにXperia Z1が登場しているものの、比較してみてもLG G2はけっこうイイのでは? と感じる人も多いだろう。まずは店頭で、直接タッチしてほしい。

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