筆者のデジタルカメラの歴史は、1995年に発売されたカシオの「QV-10」を秋葉原で衝動買いしたことから始まった。
この20年で爆発的に拡大した普及価格帯のデジタルカメラ市場も、ほかのコンシューマー商品と同じように、さまざまな改善や工夫が繰り返されてきている。
他社との差別化のために、多くの改善や工夫を盛り込んだユニークな商品が市場に溢れている。ユーザー層や趣味、年齢層の違いによる機能の細分化そして統合、デザインによって特化された商品。コモディティー化の推進による超廉価版の商品。高いICTリテラシーのユーザーに向けた先進のクラウド連携商品。ギーク好みの怪しいギミックを取り込んだガジェット系商品などなど……。
今回、筆者がウェブ上の発表記事を見た瞬間になんの躊躇もなく、予約スイッチをポチってしまったソニーの“レンズスタイルカメラ”「DSC-QX10」(以降 QX10)も、そんなガジェット系デジカメの最右翼だろう。
GALAXY Cameraのレンズ部分だけを切り取ったような
ソニー「DSC-QX10」
トイレットペーパー1ロール分サイズのユニークなパッケージで送られてきた中身は、QX10本体、内蔵バッテリー、microUSBケーブル、ストラップ、取説など。筆者は本体と同時にオプションのソフトキャリングケース(LCS-BBM)も購入した。QX10本体だけを収納する便利な保護ケースだ。
ソニーのQX10は、サムスンの「GALAXY Camera」の望遠レンズ部分だけを切り取ったようなレンズスタイルの単体完結型デジカメだ。
筆者は、GALAXY Cameraを発売以来、2台も購入してずっと愛用している。Androidを搭載したスマートフォンであり、クラウドサービスであるDropboxとも当初から連携し、スマートカメラの先進スタイルを実現した商品だ。
しかし、パワーオフ時もレンズの出っ張りが大きく重い。超スリムなスマホの多い昨今、扱いにくいスタイルではある。
QX10は、GALAXY Cameraのスマホ部分を削ぎとったレンズだけの割り切り型商品だ。構図やアングルを確認するためにビューファインダーが必要になった場合は、Wi-Fi接続した手近なスマホの液晶画面を利用する。
Androidを搭載したスマホやiPhoneに専用アプリを導入さえすれば、QX10をスマホからリモコン操作でき、各種設定や撮影のための操作もきめ細かく制御できる。
QX10の本体重量は105g、撮像素子は1820万画素で光学10倍ズームの「ソニーGレンズ」を採用している。撮影写真の保存のために、本体にはmicroSDカードとメモリースティックmicro共用のスロットを1個内蔵している。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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