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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第28回

iWatchの登場を知ったかぶる

2013年11月01日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 「でるぞ、でるぞ」と、ずーっと噂されているのに、なかなか姿を現さないApple社のiWatch。身につけられるデジタル・ガジェット、いわゆるウエアラブル・コンピュータといえば、Google Glassが有名ですが、はたして、iWatchのほうはどうなっちゃってるんだか…。今回も、懲りずにチョットだけ知ったかぶってみます。

知ったかぶり その1
「開発研究しても、製品にしないことがある」

 たとえば、普通の人は、服を買えば必ず一度は袖を通します。まぁ、あまりにも友人や家族の評判が悪ければ、部屋着になったり、誰かにゆずったりするのが日常的な感覚です。しかし、大金持ちの中には、買ったけど一度も着たことがない、なんて服やバッグが家に沢山ある…なんて人もいるわけです。

 ブランド価値が983億ドル(約9兆7000億円)(2013/10)のAppleは、裕福な世界企業。研究や開発をして、工場のラインを確保しても、「やっぱり出さない!」なんて贅沢な慎重さを発揮できる企業でもあります。ですから、「技術者100人を投入して開発中」「世界中で商標登録中」なんてニュースがリークされても、「いよいよ登場か!」なんて友人に宣言しちゃうのは、オトナの知ったかぶり方ではありません。

 筆者の予想としては、発売されるのは五分五分って感じでしょうか。まずはデベロッパーが開発者版のOSやiOSの中に新しいデバイス用のコードを発見するでしょうから、タイミングはまだまだ先だと思っています。

iOS7では、時計のアイコンの針が動いてます。気がつくユーザーはごく僅かですがiWatchの布石でしょうか…

知ったかぶり その2
「たぶん、iWatchはBluetooth SMARTでiPhoneをハブにするはず」

 その理由はバッテリー。電話機能にしろ、テキストチャットにしろ、ネットやキャリアに繋ぐためには大容量バッテリーが必要になります。それに、時計を耳に当てて話したり、手首に向かって会話するって、昔のレトロなSFテレビ映画みたい…。着信はしたけれど、iPhone本体はバッグの奥で探せないとか、スポーツ中など、iPhoneをハブとしての通話は可能かも…。そして、少ない電力で駆動するBluetooth SMARTが採用される予感。

知ったかぶり その3
「GPSと3方位センサーでフィンガーとハンド・ジェスチャーを認識」

 腕時計は左手につける人がほとんどなので、iWatchの一部を右手の指でスワイプしたり、iWachを付けた左手で宙をスワイプすると、プレゼンテーションのスライドが変わる…なんて機能が搭載されそう。

 その理由は、度々行われるAppleの発表イベント(基調講演)で使われているアプリケーション「Keynote」。これはご存知の通り、Appleの純正アプリケーションです。しかし、登壇者が片手に持つ、プレゼンテーション用のリモコンは他社製。舞台裏のプロジェクターなどと違い、観客の目に触れるリモコンがiWatchとしてリプレイスメントされるのは自然な流れかもしれません。

 また、iPhoneやiPad、MacBook、そして、リニューアルが噂されるAppleTVのコントローラーとしてのデバイスになるでしょう。

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