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瞬間ツイート数の上位は日本発が独占、その理由は?

2013年10月28日 05時37分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ツイートの瞬間的な盛り上がりを示す秒間ツイート数(TPS/Tweets Per Second=1秒当たりのツイート数)で世界記録を持っているのが日本であることをご存知の方は多いだろう。そう、「バルス祭り」だ。8月2日に宮崎駿監督の名作アニメ「天空の城ラピュタ」がテレビ放映されたとき、主人公が呪文の「バルス」を唱えると同時に一般ユーザーがツイッターでつぶやいた、あの社会現象である。

 新記録の14万3199TPSは、それまで記録の3万3388TPSを4倍以上も上回る驚異的な数字だが、驚いたことに、抜かれた記録も日本発のもの。今年の正月に記録した新年を祝う「あけおめ」のツイートだ。さらに驚くのは、「あけおめ」ツイートが抜いた従来の記録も日本発。「天空の城ラピュタ」の前回放送時、2011年12月の「バルス祭り」で記録した2万5088TPSだったのだ。

 TPSの上位を日本発のツイートが独占していることについて、米メディアのマッシャブル(Mashable)はこのほど「Twitter’s Top 5 Accounts Are All in Japan – Here’s Why(ツイッターのアカウントトップ5はすべて日本―これってなぜ?)」という記事を掲載した。同記事では、日本でツイートが盛んな理由として最大140文字の短文投稿形式に言及。限られた文字数では、英語よりも日本語の方が多くのことを伝えられると分析している。

 ほかにも、ツイッターの名称とロゴがポケモンやハローキティのようにかわいらしい、携帯端末からネットへのアクセスがアメリカよりも積極的、公共交通機関を使った通勤時間が長くその間に携帯端末からネットへアクセスする、などといった特徴を挙げた。

 TPSの世界4位は、11年8月にMTVのVideo Music Awardsでビヨンセが自身の妊娠を公表した際の8868TPS。日本のTPS上位独占は残念ながらトップ3どまりだが、ツイッターにとって日本が重要な市場であることは間違いない。

関連サイト
マッシャブル

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