小説やコミックの連載は、読者の意向に合わせて一気に読み切ることができない一方、著者の執筆・制作の進捗とともに読み進めることである種の臨場感が得られる。そしてなによりも、筆者が書き上げてからまだ間もない最新の一文であり、コマであることが、読者にとっての満足感につながると言える。
しかし、小説やコミックの連載を目にできるのは雑誌なり新聞なり、読もうと思っていない記事や作品ともに“抱き合わせ”で購入しなければならないという意味でのデメリットもある。そんな不満に答えるような新サービスがアマゾンジャパンから発表された。
新サービスは「Kindle連載」。小説やコミックなどがエピソード(1話/1章など)ごとに配信される形式の電子書籍で、1つのタイトルを購入すると、すでに販売されているエピソードがKindle端末またはKindle無料アプリに配信され、続きのエピソードは出版されるごとに自動配信される仕組みだ。昨年、米アマゾンが開始した「Kindle Serials」と同様のサービスとなる。
「Kindle連載」は25日からサービスを開始し、まずは小説・エッセイ、コミック、ノンフィクションのジャンルから計18タイトルがラインナップ。なお、Kindle連載の無料体験として吉川英治著作の『宮本武蔵』が無料で提供されている。
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アマゾンジャパンのプレスリリース
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