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タブレット連携で進化するHEMS最新事情

2013年11月20日 07時00分更新

文● 石山俊浩(ISHIYAMA Toshihiro)/アスキークラウド編集部

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 家電の消費電力や太陽光パネルの発電量を把握し、電力消費の効率化を図るHEMS(Home Energy Management System)が進化している。以前は、日々あるいは時間ごとの消費電力を表示して利用者に知らせる、つまり「見える化」がおもな役割だったが、最近では各機器から情報を集めて自動的に制御できる仕組みを備えつつある。ユーザーインターフェイスの中心となるのはタブレットだ。
 今年12月に三菱電機が発売予定の「三菱HEMS」は、事前に目標の電気代を設定しておくことで、HEMSに接続された各家電の節電モードを有効活用して消費電力を減らせる。また、住人の生活サイクルに合わせた設定を実現する「ファミリーカレンダー機能」を使えば、外出、帰宅、就寝といった生活シーンごとに最適化された機器設定を一括で操作できる。アンドロイドやiOSを搭載したタブレットがあれば、専用のアプリをインストールするだけで、電力消費量がひと目で分かるだけでなく、各家電も操作できる。

三菱HEMSのシステム構成図。家電機器の制御は情報収集ユニット経由で行う

三菱HEMSのシステム構成図。家電機器の制御は情報収集ユニット経由で行う

 タブレットといえば、スマホとの連携機能を強化したLGの「LG G Pad 8.3」(エルジー ジーパッド)も面白い。スマホに掛かってきた電話や着信したメールをタブレットにも表示。タブレットの操作中でも、スマホを取り出す手間なく状況が把握でき、「あとでかけ直す」といった簡単なメッセージもタブレットから送れる。米国では349.99ドルで発売され、今後は欧州やアジアでも順次発売予定という。パソコンより直観的に操作でき、スマホより画面が大きくて見やすいタブレットの利用シーンは、今後どんどん広がっていくだろう。

「LG G Pad 8.3」は、アンドロイド4.2を搭載した8.3インチタブレット

「LG G Pad 8.3」は、アンドロイド4.2を搭載した8.3インチタブレット

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