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“DevOps”時代に対応し、アプリ開発時のテスト工程を短期化

基幹システム開発への対応強化!「CA LISA」新版リリース

2013年10月24日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 CA Technologiesは10月22日、業務アプリケーション開発時のテスト作業を支援するサービス仮想化製品の最新版「CA LISA Service Virtualization 7.1」(日本語版)の出荷を開始した。新たにSAPプロトコルやメインフレームなどへの対応を強化した。

 CA LISAは、アプリケーションの開発環境において、連携先となるサービスの「ふるまい」を記録(キャプチャ)して仮想的に再現するソフトウェア。

業務アプリケーション開発では連携先サービスとの結合テストで大きな制約がある

LISAが連携サービスを「仮想化」することでこうした制約を排除できる

 アプリケーションの開発工程においては、連携先サービスとのソフトウェア結合テスト(接続テスト)が大きな部分を占める。しかし、連携先が本番稼働中のサービスであれば、テストの実施時間帯やテストデータの投入などに大きな制約が課せられる。同様に、並行して開発中のサービスや外部サービスを連携先とする場合にも、テストの生産性を阻害するような制約が生まれる。その結果として、テスト工程が長期化したり、テストが不十分に終わってアプリケーション品質が低下したりすることになる。

具体的なLISAの仮想サービス生成方法(イメージ)

CA LISA 7.1の新機能

 CA LISAでは、連携先サービスの実トランザクションを専用ツール(LISA Workstation)でキャプチャし、実行サーバ(VSE)を通じて仮想的にサービスを提供する。これにより上述のようなテストにまつわる制約を解消し、開発者やテスト担当者が十分なテストを実行できる環境が実現することから、テスト期間の短縮やアプリケーション品質の向上につながる。

 CAの調べによれば、CA LISAの導入によって市場投入までの時間を24%、品質上の欠陥を22%、それぞれ低減させることができる。これにより、顧客がアプリケーションのテストに費やす時間を従来より45%増やすことが可能になるとしている。

 新版のCA LISA 7.1では、新たにSAPのネイティブプロトコル(JCo、ERPConnect、RFC、IDoc)サポート、メインフレームのIMS DC(Data Connect)サポート、CTG(CICS Gateway)サポートがそれぞれ追加された。またJavaエージェント(Pathfinder)の機能強化によって、より簡単にリグレッションテスト(回帰テスト)が可能になったという。

 CAでは、サービスとして疎結合化されたシステムは個々の要素がそれぞれ独立して更新されるため、多くの設計変更や結合テスト、リグレッションテストが必要になることを指摘、LISAによってその効率化が図られると述べている。また開発と運用のコラボレーションを図る“DevOps”も加速するソリューションとなるとしている。

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