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NTTデータとJCBが提携、多通貨決済サービスに対応

2013年10月18日 05時55分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 NTTデータでは1984年からカード決済ネットワークのCAFIS(Credit And Finance Information System)を稼働させ、国内業界1位の不動の地位を確保している。月刊「アスキークラウド」創刊3号(11月号/9月24日発売)では、「特集 クレカ護送船団にスクエア襲来 NTTデータの『ドル箱』に存続危機」と題し、モバイル決済サービスの米スクエア(Square)が国内参入したことによる業界への影響をまとめている。

 そんななかで今回、NTTデータはジェーシービーとのグローバルEC決済の分野における戦略的提携を発表。CAFISの新サービスとして昨春から展開する「多通貨決済サービス」がJCBカードにも対応する。

 「多通貨決済サービス」は、円建てだけでなく海外通貨建てでの決済を可能にするもの。たとえば、海外のインターネットユーザーがクレジットカードを使い国内ECサイトでネットショッピングする際、海外通貨(ネットユーザーの自国通貨)建てで支払うことが可能。支払金額を自国通貨で把握できるなどネットユーザーにとっての利便性が向上し、国内ECサイトにとっては決済の選択肢が広がることで顧客の増大が期待される。

 ほかにも、JCB加盟店にとっては、JCBから加盟店への支払いが通貨を問わず一本化されるため、本国向けの海外送金手数料や外貨換算手数料など多通貨決済により発生するランニングコストの大幅な削減が可能となる。

 「多通貨決済サービス」では、ECサイト加盟店ファーストユーザーとしてLCC(ローコストキャリア)のPeach Aviationが加盟しており、今回の提携によって、Peachが運営する航空券購入サイトにおいて、JCBカードを利用した外貨建て決済が可能となる。

 今回の“多通貨決済”がスクエアへの対抗策としてどのような効果を発揮するだろうか。ジェーシービーとの提携はその成果の1つと言える。

格安航空会社のPeach Aviationでは「多通貨決済サービス」を利用

格安航空会社のPeach Aviationでは「多通貨決済サービス」を利用

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