10月18日、日本ワムネットは実際のファイルを相手に渡さず、ストリーミング方式でファイルの中身を相手に閲覧させることが可能なクラウドサービス「GigaCC View」を発表した。日本ワムネットはメディアやコンテンツ流通に関連したネットワークサービスやデータ伝送サービスなどを提供するIT企業。
GigaCC Viewは配信するファイルに対して、アクティベート可能な台数、閲覧期間、印刷などの制限を設定できる。また、配信したコンテンツ上に「透かし」を入れられるほか、モバイルデバイスでの閲覧許可設定(要iOS対応アプリ)、閲覧情報の取得などが行なえる。対応のファイル形式はMicrosoft Office(Word、Excel、PowerPoint)、PDF、Flash、HTML、動画・音声、画像ファイルなどとなっている。クライアントはSilverlightを導入したWebブラウザで閲覧でき、ファイルが相手に残らないという。
日本ワムネット 営業部 部長 井澤浩一氏は、高価なDRMソリューションや、オープンなDropBoxや宅ふぁいる便などと異なり、よりコンテンツ保護のニーズの高い企業向けサービスとして展開していきたいと説明した。
サービスの開発は米Content Ravenが行なっており、英語および日本語で提供される。相手にファイルを保存させず、情報の閲覧のみ許可したい、プリントアウトや画面キャプチャを制御したい、閲覧履歴を確認したいなどの用途に最適とのこと。
価格は初期費用5万円、月8万1600円~(年間契約時)で、2013年11月20日からサービス提供開始。また、同社の主力サービスであるオンラインストレージ「GigaCC」と今回の「GigaCC View」は現状では別サービスとして提供されるが、今後は統合される予定だという。
初出時、登壇者の肩書き・指名を誤って表記しておりました。お詫びし。訂正させていただきます。本文は訂正済みです。(2013年10月18日)