このページの本文へ

メールで送金する時代の到来、米スクエアが新サービス

2013年10月17日 05時55分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米国では電子メールを送信することで送金できるサービスが登場している。5月に米グーグルはグーグルウォレット(Google Wallet)とGメール(Gmail)を組み合わせ、Gメールで送金できるサービスを開始。同時期にモバイル決済サービスの米スクエア(Square)も同様のサービス「スクエアキャッシュ(Square Cash)」を発表している。

 スクエアキャッシュは当初、利用を限定したサービスとしてスタートしたが、このたび、エリアは米国のみの限定だが、一般向けにサービスを広げると発表した。

 大きな特徴は、利用料が無料で、送金元ユーザーと送金先ユーザー、スクエアの3者で電子メールをやりとりするだけで送金できること。たとえばママが娘のアリシアに450ドルを送金する場合(画像参照)、アリシアのメールアドレスとともにCCでスクエア宛のアドレス「cash@square.com」を入れ、件名に送金額として「$450」を入力。本文には「これは教科書代よ、授業が第1週からうまくいくといいわね~ママより」といったメッセージを書き込む。

 送金と入金にはデビットカードを使い、前記のメールを送信したあと、ママと娘にそれぞれデビットカードの番号入力を求めるメールがスクエアから送られる。そこでデビットカード番号の確認がとれれば、ママのデビットカードから450ドルが引かれ、娘のデビットカードに450ドルが入金される仕組みだ。デビットカードの番号入力は初回のみ。利用できるメールはGメールやYahooメール、Macメール、アウトルック(Outlook)など。パソコンのほかスマホやタブレットからも利用が可能で、iOSとAndroid向けにアプリを公開している。

 スクエアは小規模店舗でもクレジットカード払いに対応できるようにするサービスを5月から日本でも開始し、その戦略を月刊「アスキークラウド」創刊3号(11月号/9月24日発売)の「低いクレジットカード利用率にビジネスチャンス スクエアにつけ込まれた現金市場150兆円」と題した特集で紹介している。今回のスクエアキャッシュのサービスエリアが日本にも及べば、スクエアがお金の動きにつけ込むスキは店舗と個人間だけでなく個人と個人間にも広がる。

送金元ユーザーから送金先ユーザーとスクエアへ送るメールの一例

送金元ユーザーから送金先ユーザーとスクエアへ送るメールの一例

関連サイト
スクエアのプレスリリース

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています
アスキークラウド 創刊3号(9月24日発売)

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中