アキバでは日常風景として街に溶け込んでしまったメイド喫茶。しかし海外から訪れた観光客には、メイド姿でチラシを配る姿が物珍しく、一緒に写真を撮ったりする姿がよく見られる。
さてアキバに古くから通うASCII.jp読者に思い出して欲しい。初めてメイド喫茶を訪れた日を! おそらくパッと応えられる人は少ないので、そのときどんな周辺機器を買ったかを思い出したほうが速いかもしれない。
筆者の場合は、アキバのPCパーツ街にパナソニックのDVD-RAM/Rドライブ(LF-D321JD、超名機っすよ! RAM派にはネ)を買いに行ったときが、初めてのメイド喫茶体験だった。
さて初めてメイド喫茶が常設されたのは2001年。今でもガチャポン会館の6階にあるCure Maid Cafeだ。その後も昭和通りをはさんだ台東区側にこじんまりとした「ひよこ家」などがオープンするも、マニアのみが知る店という感じだった。
「メイド喫茶」という名を世間に知らしめたのは、昌平橋通りにあるMai;lish(オープン当時はMary's)だ。なんとこの店、PC自作派にはなじみのT-ZONEが母体で、「日経流通新聞」に「パソコン関連の販売が芳しくないので、これからはメイド喫茶で食っていきます!」みたいな記事が掲載されたのだ(今は別会社)。
当時はインターネットが広く普及していたので、マイナーな新聞だが記事画像がネットに公開され「T-ZONEオワタ」「元、亜土電子がなぜメイド喫茶!」と筆者を含めたマニアたちは絶叫したものだ。
そして2003年10月にオープンしたのが、秋葉原駅から徒歩1分というメイド喫茶としては驚異的な好立地条件な「ぴなふぉあ」だ。ドラマ「電車男」の舞台にもなり、マニアの男性客ばかりだけでなく、女性客が非常に多いというのが特徴。今でこそ並ばずに入店できるが、当初はあまりの人気で1時間待ちは当たり前、土日になると3~4時間は待たされるという、ディスニーランドのアトラクション並みの人気だった。
前置きが長くなったが(まー、俺がメイド喫茶の記事を書くと、だいたいそーなる)、去る10月6日にぴなふぉあ10周年記念イベントが開催された。内容は、ぴなふぉあが10年続いた感謝を、お客さんに倍返しするというだけでなく、メイド喫茶そのものの10周年記念だった。
ぴなふぉあ4店舗の
メイドさんが集結
イベントのMCを勤めたのは、ぴなふぉあメイド長の田川まゆみさん。ぴなふぉあを昔から代表するメイドさんだが、年齢は永遠の17歳。おそらく浦島効果で年を取らないメイドさんなんだろう。
筆者も顔なじみのメイドさんだが、「本物のメイドさんがいたら、きっとまゆみさんみたいな人なんだろう」というメイドっぷりが素敵だ(笑)。なんつーか、プロのメイドさん? 新人メイドさんからは恐れられるメイド長だけど、お客さんから絶大な人気を誇っている。
さてぴなふぉあは、昭和通り改札から歩いて1分のところにある1号店、中央通り末広町交差点手前にあるラーメン店、日高屋の上(入り口は裏路地)にある2号店、じゃんがらラーメン向かいのカレー屋ベンガルの上にある3号店、中央通りのツクモex.と道を挟んで反対側にあるラビリント店がある。
ちなみに店に入ったら「いらっしゃいませご主人様!」と言われたい人は、3号店に行くべし! 詳しくはこの記事を参照。
会場にはこの4店舗のメイドさんが一同に集まったので凄い熱気だ。滅多に見られない光景に、会場のオーディエンスも「うぉ~!」だ。しかも抽選会では、50人以上のメイドさんと一緒に記念撮影できるとあって、大盛り上がり。