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プライベート/ハイブリッドクラウド基盤構築を支える製品群

IBM、「PureSystems」などハードウェア製品群を拡充

2013年10月10日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日本IBMは10月9日、クラウド基盤構築を支える複数のハードウェア製品ファミリーの拡充を発表した。「IBM PureSystems」や「IBM Storwize」の中小規模向け新モデル、オープンなクラウド環境やデータウェアハウス(DWH)環境を提供する「IBM Power Systems」の製品などが含まれる。

 “エキスパート・インテグレーテッド・システム”のPureSystemsファミリーでは、新モデルの「PureFlex System - Express」および「PureFlex System - Enterprise」が発表された。Expressモデルは小規模から開始できる単一シャーシ構成のクラウド基盤で、従来の42Uラックに加えて25Uラックや10Uシャーシの選択もできる。一方、Enterpriseモデルはマルチシャーシ構成をサポートし、高い冗長性や復旧性能、拡張性を持つクラウド環境を提供する。いずれもPOWERおよびx86ベースの「Flex Systemコンピュート・ノード」をサポートしている。

 Power Systemsでは、「OpenStack」ベースのプライベートクラウド/仮想化管理製品「SmarterCloud Entry」および「IBM PowerVC(Virtualization Center)」を提供し、オープンかつ柔軟なクラウド基盤を実現する。また「PowerIntegrated Facility for Linux(IFL)」は、PowerSystemsでLinuxのワークロードを統合することにより、ハイエンドの信頼性や拡張性、パフォーマンスを実現し、一般的なLinuxサーバーよりも高いサービス品質と管理コストの抑制を可能にする。

 「Power Systems Solution Edition for data warehousing」は、IBM AIX環境で構築された、最大20TBのDWHを構築できる製品。ダイナミックなインメモリ・カラム型テクノロジーを採用しており、レポーティングや分析スピードは従来比で8~25倍に向上しつつ、ストレージ領域は従来比10分の1に抑えることができるとしている。

 ストレージでは、中堅中小企業をターゲットとした「Storwize V5000」がラインアップに追加された。エントリー/ミッドレンジストレージとしての機能に加え、他のStorwizeファミリー製品と同様に、他社ストレージを含む既存環境の仮想化や、「Easy Tier」による自動階層化とデータの最適配置といった機能を提供する。またOpenStackドライバーも標準提供される。

 またx86サーバーの「System x」では、中堅企業向けの1U/1ソケットサーバー「System x3250 M5」が追加された。動作環境温度が5~40℃に拡大したほか、2倍のストレージ容量、2倍のデータスループット、メモリー消費電力の10%削減を実現する。

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