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“マルチクラウド管理”の実現に向けた他社クラウド対応第一弾

KCCS、クラウド型統合運用管理サービスでAWSに対応

2013年10月08日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は10月7日、クラウド型の統合運用管理サービス「GreenOffice Unified Cloud」において、11月よりアマゾンウェブサービス(AWS)のIaaS「Amazon EC2」のインスタンス管理/監視に対応することを発表した。“マルチクラウド管理”の実現に向けてサービスを本格展開する。

KCCS「GreenOffice Unified Cloud」のサービス全体像。今回はクラウドマネージャのAWS(Amazon EC2)管理対応が発表された

 KCCSでは今年5月より、GreenOffice Unified Cloudの提供を開始している。同サービスでは、IaaSの「On Demand ITリソース」、管理コンソールの「クラウドマネージャ」、さらにオプションでクラウドインテグレーションや運用監視、セキュリティなどのプロフェッショナルサービスを組み合わせ、“運用管理が充実したクラウドサービス”として提供している。

 このうちクラウドマネージャは、他社IaaSや顧客のオンプレミス/プライベートクラウドも含め、点在する企業のITリソースを統合管理し、運用監視の自動化やインシデント管理の一元化を実現する“マルチクラウド管理機能”の提供を目標としている。今回はその目標に向けた機能拡張の第一弾として、AWSへの対応が発表された。

 新しいクラウドマネージャでは、Amazon EC2インスタンスの作成や稼働状況表示、監視(死活、ポート、リソース、ログ)および運用管理(作業者間の作業情報共有)機能が提供される。なおAWSで複数のアクセスキーを利用している場合は、アクセスキーの一元管理も可能。AWSインスタンス管理機能は1インスタンスあたり月額2000円から、またAWS標準監視機能は月額5000円から(いずれも税抜価格)。

GreenOffice Unified Cloudの管理コンソール「クラウドマネージャ」の画面例(左:仮想マシンの稼働状況、右:アラートの一覧画面)。インシデント管理、問題/課題管理、作業履歴記録といった機能も備える

 KCCSでは今後、自社で提供する仮想プライベートクラウドサービスの「GreenOffice On Demand」などへの対応も行い、ハイブリッドクラウドの一元管理やサービスの拡充を図る構え。

 さらに、11月にはクラウドマネージャの「2要素認証」機能もリリースされる予定。これはクラウドマネージャへのアクセス環境を分析し、ふだんとは異なる環境からログインしようとしている場合は登録済みのアドレスにメール送信される認証キーの追加入力を求めるもの。

 なお、IaaSのOn Demand ITリソースは、あくしゅ(axsh)が開発するオープンソースのクラウドコントローラ「Wakame-VDC」をベースに開発されている。最小構成の仮想サーバは月額6700円(税抜)で利用できる。

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