このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ほぼ実録?広告部はkintoneで生まれ変わった! 最終回

あーみんにルックアップとkintoneモバイルを教えてもらった

カスタマイズ&モバイルでますます最強になったkintone

2013年11月06日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

都内の中堅出版社AMWの法人向け広告の売り上げを上げるべく結成されたB2Bチーム。なかなか成果の出ない現状に焦ったB2Bチームのイシダは、IT系のWeb媒体を手がけるTECH.AMW.JPのオオタニに相談。さまざまな課題を解決すべく試用しはじめたサイボウズの「kintone」だが、導入効果はどうなったのだろうか?

登場人物

 

オオタニ TECH.AMW.jpの編集長。編集部の売り上げに直結するB2Bチームの営業効率を上げるため、イシダにサイボウズ「kintone」の導入を提案する。座右の銘は「なせばなる。なさねばならぬ何事も」。歴史小説が好き。








 

イシダ 第1広告営業部主任。部長モウリの命を受け、法人向け広告売り上げアップを目指すB2Bチームの数字を上げるべく、日夜奮闘する。座右の銘は「禍福はあざなえる縄のごとし」。ビジネス書が好き。








 

あーみん ある時はアルバイト、ある時は営業マン。オオタニが困ったときにいつの間にか現れ、ヒントをくれる女子。実はkintoneの中の人。なぜかカラーで、見た目の厳しいモノクロビジュアルばかりの現場を潤してくれる。ドーナツが好き。


edge

kintoneの「顧客DB」と「案件管理」を使い、営業の質と量を向上させつつあるB2Bチーム。イシダとオオタニは、より大きな導入効果を得るべく、kintoneの使い勝手の向上に取り組んでいる。最終回はカスタマイズとモバイル対応、そして全社導入への道を追う。

*本記事の内容はあくまでフィクションで、登場人物や会社名などは実際のものではありません。本当です。

カスタマイズでさらに使いやすく。そしてモバイル!

 kintoneの「案件管理」を営業部に導入して、すでに1ヶ月近くが経った。B2Bチームにも訪問のあとのデータ入力が根付き始めており、そろそろ2回目、3回目の訪問も増えてきた。一方で、当初から入力の省力化は課題となっており、オオタニも案件管理のカスタマイズを考えていた。いや、それよりイチからオリジナルアプリを作ってみようか……と考えていた矢先、サイボウズ営業のあーみんからまたもやナイスタイミングのメールが届いた。その日の夕方に寄ってくれるという。繰り返しだが、飯田橋のAMWとサイボウズは隣駅だ。

あーみん:ご無沙汰しております!その後、kintoneの具合はいかがですか? 案件管理を実際に使っていただいているんですよね。

オオタニ:はい。B2Bチームで使い始めて1ヶ月になりますが、もう効果出てますよ。営業報告みたいなものを定型フォーマットに書き込んでいくだけで、どんどんデータベース化されて、チームで共有できるのはやはりすごいです。ただ、もう少し使い勝手を向上したいんですよね。

あーみん:なるほど!kintoneは自由にカスタマイズできるのが大きな売りですからね。そうだ! 今回はわたしオススメのカスタマイズを披露しましょう。

そうだ!オススメのカスタマイズを披露しましょう

あーみん:オオタニさん、せっかくkintoneを開いているので、「案件管理」の歯車アイコンをクリックして、「このアプリの管理」というメニューを開いてください。そこから「フォームの設定」ボタンを押すと、入力項目を変更できますよ。

オオタニ:左側にパーツ、右側にkintoneの画面が並んでいますね。これをどうするんですか?

あーみん:たとえば、案件管理に「住所」を追加したい場合は、「文字列(複数行)」のパーツを右の画面にこうしてドラッグ&ドロップすればいいんです。

オオタニ:おおっ、すごい!画面に入力欄が追加された。しかも、ダイアログが出てきて、「コード書け」とか言われない。“なんちゃってコードを書かない開発ツール”と違いますね。

左のパーツ置き場から右のフォームへドラッグ&ドロップ

あーみん:はい。でも、案件管理で毎回顧客情報を入力するのは面倒くさいので、すでにお持ちの顧客DBのデータをそのまま使っちゃいましょう。

オオタニ:えっ?そんなデータベースみたいなことできるんですか?

あーみん:そ、そもそもkintoneってデータベースなので……。この場合、「ルックアップ」というパーツをドラッグ&ドロップで貼り付け、「設定」メニューを開きます。「フィールド名」を顧客情報にして、「関連付けるアプリ」でドロップダウンリストを選ぶと……。

オオタニ:あっ。顧客DBが出てきた。なるほど!顧客DBからデータを引っ張って来られるのか。まさにリレーショナルDBですね。

B2B顧客リストを選べば、コピー元のフィールドを指定できる

あーみん:さすがオオタニさん! ほかのフィールドも同じように顧客DBからコピーしてくればOKなので、同じように設定を追加。ユーザーさんは情報登録の際に「取得」ボタンを押せば、顧客DBのデータを引っ張ってきて、案件管理でも使い回せるんですよ。

オオタニ:これならB2Bチームの入力負荷も減るな。

あーみん:でも、もっとB2Bチームが喜ぶ活用法がありますよ。

オオタニ:な、なんですか?

あーみん:モバイルですよ。モ・バ・イ・ル。使ってみてくださいよ。「kintone モバイル」を。

 クラウドであるkintoneは外出先からも簡単に利用できる。つまり、外回りの多い営業マンは、案件管理の閲覧や登録などをすべて会社の外から行なえるのだ。しかも、あーみんによると、8月にkintoneのスマートフォン向けアプリケーションである「kintone モバイル」がリリースされ、これがまたえらく便利だとか。データの閲覧や入力などの画面を最適化しただけではなく、データ更新をスマートフォンのプッシュ通知で受け取れるのだ。

kintoneモバイルから案件管理を登録

更新はプッシュで通知が受け取れる

 最近はB2Bチームもスマホやタブレットユーザーが増えてきたので、来週の会議ではこれをデモで見せてみよう。

(次ページ、社長奨励賞をゲット!モウリ部長もお気に入り!)


 

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事