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徹底特集 「iPhone 5s」&「iOS 7」を全力チェック! 第28回

徹底チェック! 「iPhone 5s」をすべて解説【ハードウェア編】

2013年09月27日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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指紋認証センサー「Touch ID」は、精度/使い勝手ともに良好
ただし、業務用途での過信は禁物

 iPhone 5s発表時に注目を集めたものが、バイオメトリクスの採用だ。バイオメトリクスは声紋や網膜などの生体認証の総称であり、iPhone 5sは指紋認証センサー「Touch ID」を採用した。センサーはホームボタンと一体化されており、登録してしまえば、ロック解除やApple IDパスワード入力時に登録した指紋を認証させるだけで済む。これはとても便利であるとともに、スマホにロックを掛けるのが面倒だという層に対するセキュリティアピールともいえる。

 Touch IDの精度はとても高く、ななめから、あるいは180度回転させた位置から指を置いても認証できる。登録できる指紋は5つまでで、複数人でのシェア用としても使えるようになっている。そういった点ではタブレット向きの機能ともいえるため、次期iPad/iPad miniへの搭載に期待したい。

 Touch IDによる指紋認証は、皮下の指紋を高周波信号(RF)で読み取る方式らしく、切り取った指などでは認識しないといわれている。ただし、カンタンな方法ではハッキングできないものの、すでにいくつかの方法が公開されているので、業務用途での過信は禁物だろう。

指紋登録は何度かホームボタンをタッチすることで完了する

写真の指紋イラストが徐々に赤くなっていくことで、登録進捗がわかる仕組み

Touch IDは、人体の”あらゆる”部位で認証できる

 Touch IDは、指先以外にも指紋の登録が可能だ。足の指や足の裏の一部分は当然として、筆者が試した範囲ではヒジ(すごく時間がかかったが)や乳首なども確認した(編註・人体の”あらゆる”部位で試したとのこと)。インターネット上では猫の肉球もOKとのニュースもあると、結構遊べる系ではある。

 セキュリティー上の問題としては、寝ている間に自分の指を押し付けられてロックを解除される可能性が大幅アップしたことには違いない。どうしても気になるリア充たちは、設定で「パスコードロックを解除」をオフにして、16文字くらいのパスワードを設定するほうがいいだろう。また個人的には、時間帯や状況に応じて認証させる指紋を変更できると効果的だと思うのだが……。たとえば寝ている間は乳首の紋でないと解除できないといった具合だ。

「設定」→「一般」→「パスコードと指紋認証」で指紋認証を設定できる。パスコードロック解除時に指紋認証を行なわない設定も可能だ。登録できる指紋は5つまでで、同画面から登録が行なえる

App StoreやiTunes Storeでの購入時にパスワードを入力する必要がないというのは、結構便利。なお、確認のためかパスワードを求められることもある


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